【今週の紙面の主なニュース】(2023年12月9日号)

(1)和食に世界が挑戦 LAのエルナンデスさん優勝

(2)西暦2023年の  聖しこの夜

(3)マンハッタンのジオラマ 機関車模型走る

(4)ヘプバーンになれるかも ティファニー前で朝食を

(5)2023年の言葉 authentic

(6)在外公館長表彰 モモタローのサミー宮本さん

(7)公園名物の橋 工事で閉鎖

(8)画家SAKAI  個展を開催

(9)コスメプラウドがセミナー開催 青木恵子さんをゲストに

(10)英雄の強さと弱さ  シネマ映写室

西暦2023年の聖しこの夜

 クリスマスの語源は、イエス・キリストの降誕を祝う「キリスト(Christ)」の「ミサ(Mass=祭礼)」だ。新約聖書でキリストの生誕地とされているベツレヘムは、ヨルダン川西岸地区南部にあるパレスチナ・ベツレヘム県の県都。 ヘブライ語聖書では「ダビデの町」とされ、世界最古のキリスト教共同体が存在した。

 1967年の第三次中東戦争以降イスラエルはベツレヘムを支配し、95年、暫定自治拡大合意に基づき、パレスチナ自治政府に引き渡した。そして今、イスラエルとパレスチナのガザ地区を実行支配するハマスとの戦争状態が続いており、誘拐された人質解放をめぐり戦火は激化の一途をたどっている。  

 ロックフェラーセンターのクリスマスツリーが11月29日点灯され、美しい光を放ち、摩天楼の谷間に鎮座している。商戦華やかなるハッピー・ホリデーとは真逆の現実に世界は2023年の「聖しこの夜」を果たしてどのように迎えるのだろうか。

(ロックフェラーセンターで11月30日午後5時、 写真・三浦良一)

和食に世界が挑戦

ロサンゼルス「勝や」グループのシェフ、エルナンデスさん優勝

米国大会

 日本料理に深い関心を持ち、知識と技術の向上を目指す外国人料理人を対象に、農林水産省が毎年開催している世界規模のコンテスト、第11回和食ワールドチャレンジ・アメリカ地区大会が4日、ニューヨークのインスティテュート・オブ・カリナリー・エデュケーションで開催された。

 今年のテーマは “Your Perspective on Japanese Cuisine “で、競技者は120分間で指定された皿に5品を盛り合わせた料理を作った。日本料理の知識や経験だけでなく、その背景にある哲学やオリジナリティも重視される。今年は、全米から集まった6人のシェフが腕を競い合った。 総合審査の結果、優勝はロサンゼルスの「勝や」グループのレネ・エルナンデスさん(38)。2位はボストンのフュージョン・キッチンのデスモンド・ユー・ワイ・チョウさん(63)、3位はニューヨーク州アップステートのバーガーフィのアンドリュー・ブッシュさん(20 )が入賞した。エルナンデスさんには、京都の料亭での2週間の料理研修が用意されている。

(写真上)優勝したエルナンデスさん(中央)、2位チョウさん(右)、3位ブッシュさん(左)

優勝したエルナンデスさんの料理

 審査員は、アメリカで日本の味を広げている2人の日本人シェフ: ブルックリンにある蕎麦屋「卯月」のオーナーシェフであり、農林水産省から任命された日本料理親善大使の小谷修一シェフ、NYで唯一の精進料理店「嘉日」の元総料理長で、在職中ミシュランの星を獲得した阿部大紘シェフ、ジャーナリストでアイアンシェフ審査員、ラジオ番組「JAPAN EATS!」のホスト兼プロデューサー、片山晶子氏の3人。プログラムの一環として、「だしと一汁三菜」のワークショップが開催され、阿部シェフと、米国唯一のだし専門店であるブルックリンの「だし尾粂」の井上裕基セールスマネージャーによる調理実演が行われた。参加者はこれらのバリエーションを味わい、味のニュアンスを楽しんだ。表彰式では、主催者を代表してNY総領事館経済部の田井貴領事が日本食の普及に努める米国のシェフたちに労いと感謝の言葉を贈った。

マンハッタンのジオラマ機関車模型が走る

グランドセントラル駅で

 ホリデーシーズンの風物詩は、ニューヨークにいくつかあるが、ミニチュアトレインのジオラマもその一つだ。

 グランドセントラル駅構内1階の駅長室(ステーション・マスター室)隣にある「鉄道博物館売店」(アネックス)では、マンハッタンのミッドタウンから北郊山岳地帯までの鉄道風景をまとめた動く鉄道模型ジオラマが披露されている。

 入場無料。午前10時から平日は午後7時30分、週末は午後6時30分まで。来年1月末まで公開されていて子供たちに人気だ。

2023年のことば発表

メリアム=ウェブスター辞典

「authentic」を選ぶ

今年を最も象徴、SNSで多様も

 メリアム=ウェブスター辞典は11月27日、2023年を最も象徴することばに「authentic」を選んだことを発表した。 

 同辞典は公式サイトで、形容詞authenticは「明確に定義することは難しく、しばしば議論の対象となる」としながら、意味として「虚偽ではない:real(本物の)やactual(事実上の)の同義語」、「自身の個性や精神、人格に誠実である」と複数あるとしている。今年は人工知能(AI)やセレブ文化、アイデンティティ、ソーシャルメディアの話題で、同単語の使用が著しく増加したという。 

 日常ではauthentic dish(本場の食べ物)や、英語圏の観光客が昭和風情が残る下町の商店街や住宅街をauthentic(正真正銘の)と表現することがあるが、「自身」や「声」などアイデンティティを強調する形容詞としても使用される。英国人シンガーソングライターのサム・スミスさんは「authentic self(本来の自分)を表現するにはとても勇気が要る」とゲイであること公表し、グラミー賞を12回受賞しカリスマ的存在のテイラー・スウィフトさんは、多大な影響力として自身のauthenticity(らしさ)が評価され、王室離脱に困惑するヘンリー王子も同単語で自分らしさを強調している。またChatGPTの利用が賛否となった今年は、学校の論文や政治家の発言や声明がauthentic(真実)なのか、が問われた。 

 同「ワーズ・オブ・ザ・イヤー」は03年に始まり、毎年、1年間の出来事を反映した単語、検索数が著しく増加した単語を厳選している。そのほか今年のリストに選ばれた単語の一部は次の通り。Rizz:ロマンチックな魅力がある、カリスマ性があることを意味するスラングで、今年9月に同辞典に登録された。Kibbutz(キブツ):イスラエルの独自の農村共同体のことで、イスラム組織ハマスは10月7日にイスラエル南部のキブツを攻撃した。Implode(内破する):6月18日に潜水艦タイタンが深海で内破し5人が犠牲となった。Deadname(デッドネーミング):トランスジェンダー本人が出生時に付けられ、すでに使用していない名前。Doppelganger:ドイツ民話に基づく分身や生霊を意味する。カナダのジャーナリストで作家のナオミ・クラインさんが同タイトルの新刊で、フェミニストの作家で陰謀論者である自身の葛藤を綴った。Coronation(戴冠式):チャールズ3世の戴冠式の5月6日には、同単語の検索数は昨年比で15681%増だった。Deepfake:実際にはやっていない、言っていないことをした個人を偽った印象で伝えるために用意された動画や画像。今年は、テスラ社のイーロン・マスク氏の弁護団が、マスク氏の過去の発言が捏造されたと訴えた。Dystopian:近年の気候危機を表す形容詞で、暗黒郷のような、を意味する。Covenant:「契約」を意味する名詞だが、3月27日テネシー州ナッシュビルで銃撃事件があった小学校がコヴェナント・スクールだったこと、ガイ・リッチー監督映画「コヴェナント」が公開されたこと、オプラ・ウィンフリーさんがブック・クラブでアブラハム・ベルギーズ著の新書『ザ・コヴェナント・オブ・ウォーター』を推薦したことから検索数が増加した。Indict(起訴する):ドナルド・トランプ前大統領が4州で重罪で起訴された。そのほかツイッターを改めた「X」、エミー、グラミー、オスカー、トニー全賞を制覇を表す「EGOT」など、同リストの詳細はmerriam-webster.comを参照する。

ヘプバーンになれるかも

ティファニー前で朝食を

 高級品を買えなくても、映画「ティファニーで朝食を」の主人公のように、ペイストリーをかじりながらショーウィンドウを眺める名場面を今月、実現できる。 

 1961年公開の同映画は、オードリー・ヘプバーン演じるホリーが五番街のティファニーの前でタクシーを降り、ショーウィンドウを眺めながら紙袋から取り出したペイストリーをかじるシーンで始まる=写真=。ホリーがペイストリーを購入した店は実在した「シュラフツ」で、五番街のホリデー・シーズン歩行者天国プログラム「フィフス・アベニュー・オープン・ストリーツ」の一環として、今月の第1、2、3日曜限定で、ティファニー本店の角、歩行者天国の五番街の56〜57丁目でポップアップ店を出店している。創業当時の古いレシピを参考にしたペイストリーや暖かい飲み物は、ホリーが抱えていた紙袋に入れて提供する。 

 同店は、菓子職人のウィリアム・F・シュラフトが1861年にボストンで開業した。NY店は、98年に西36丁目とブロードウエーに菓子店、1911年にはエスコート無しで女性が食事ができる初のレストランを開店し、アンディ・ウォーホルやマリリン・モンロー、フランク・シナトラ、ケネディー家などの著名人たち、そしてヘプバーン自身も常連だったという。68年時点ではチェーン店を55店舗展開していたが、70年代に食品製造業者ピルズベリーに買収され、NY店も80年に閉店した。

在外公館長表彰、モモタローサロンのサミー宮本さん

 サミー宮本氏(76、モモタロー・サロン社長)への在外公館長表彰式が6日夕、在ニューヨーク日本国総領事・大使公邸で実施された。サミー宮本氏は、NYでヘア・サロンを長く経営(2022年に開業50周年)するNY日系美容師のパイオニアであり、卓越した技術とサービスの提供により、数多くのセレブリティを顧客とするなかで、NY美容業界における日系ブランドの確立に貢献。その間、日本からの研修生の受け入れや技術交流の仲介をはじめ、ネイル、メイク、エステ、ファッション等も含めた美容業界全体の若手人材育成・日米人材交流に貢献してきた。

 また、NY島根県人会の創設メンバー・会長として、約40年にわたり同県人コミュニティ運営や日米の草の根文化交流に貢献。01年の9・11テロ後には、哀悼の意を込めて、島根県が県花の牡丹をロックフェラー州立公園とブルックリン植物園に500株ずつ寄贈するプロジェクトの実現に尽力。さらに22年7月及び10月には、在NY日本領事館グラスルーツ事業「サクラコレクション」(日本の伝統素材を用いた海外デザイナーによるファッションショー)にも当地美容系人材の紹介等を通じて協力するなど、NY日系美容業界の発展、日米の草の根交流に貢献した。

工業デザイナーの

宇田川信学さん

 宇田川信学氏(Antenna Design社・共同設立者)への在外公館長表彰式が7日夕、在ニューヨーク日本国総領事・大使公邸で実施された。

 宇田川信学氏は、日本人インダストリアル・デザイナーとして、NY市地下鉄における券売機、車両、駅構内の緊急連絡端末や公衆電話に代わってNY市内に設置されたLinkNYC(公共情報端末)などの、NY市内の公共空間における各種設備のデザインを担当。外部者としての視点からNY市民の行動を深く観察し、その行動原理を踏まえた各種デザインを通じて、公共空間の環境改善に貢献してきた。

 また同氏のデザインした緊急連絡端末(Help Point Intercom)がニューヨーク近代美術館(MoMA)に展示された他、各種賞を受賞する等高い評価を受けており、公共空間における各種デザインによってNY市民の日常生活に貢献している。

公園名物の橋、工事で閉鎖

 セントラル・パーク管理委員会(CPC)はこのほど、名所のひとつであるボウ・ブリッジをウッドデッキの交換工事のため11月27日〜2024年1月の約2か月間閉鎖することを発表した。 

 射手やバイオリン奏者の弓を思わせるカーブが低い位置で水辺に沿って伸びる同橋は、英国出身の建設家カルヴァート・ヴォークスとジェイコブ・レイ・モールドが1862年に設計し、ビクトリア時代の傑作と呼ばれる。ベセスダ・テラスや森林エリアのランブルに向かう多くが同橋を利用するが、同委員会は閉鎖中は、イースト及びウエスト・ドライブ〜西77、78丁目、東74、78丁目、またはベルベデーレ城から南に下ることをすすめている。

画家SAKAI、個展を開催

ロングアイランドシティのウクハット

1月1日から60点展示

 アーティスト・画家のSAKAIによる絵画展「SAKAI ART SHOW 2024」が2024年1月1日から31日まで、ロングアイランドシティにあるウクハット(36-01 36th Ave)で開催される。SAKAIはNYをニューヨークを拠点にアーティストのほか、ボサノバアーティスト、ウクレレマスター、シンガーソングライターとしても活動している。作曲家故小田裕一郎氏に見いだされグラデーション〜ボサノバの風を世界リリース、全米ラジオデビュー、その後、小田氏とのコンサート活動も行う。2014年から、ニューヨーク市内唯一のウクレレ専門店ウクハットでコンサート企画やウクレレ講師として活躍、現在は同店ミュージックディレクターを務めている。同展では60点ほどの作品を展示する。

 入場無料。オープニングレセプション&コンサートは12月30日(土)午後7時から(有料)。詳細はウェブサイトhttps://www.sakaiartnewyork.com/

高級化粧品のコスメプラウド、新製品セミナーを開催

青木恵子さんをゲストに

 独自の自然由来成分配合でアンチエイジングに力を入れた商品を展開する、高級基礎化粧品会社コスメプラウドジャパンは11月21日夜、市内のNY日系人会会館でセミナーを実施した。 

 同社は、年に一度のペースで新製品を発表しているが、今回のセミナーでは今年新発売された「ゴールドネック&デコルテエストロリフティングクリーム」(小売価格100ドル)の特長について、同社代表取締役の荒木勝也氏が説明した。

 当日は、ゲストにブランディング&ビジネスコンサルタントの青木恵子さんを迎え美容に関する講演も行ったほか、同社製品の特売など、盛沢山の内容で会場は大変盛り上がっていた。

(写真)セミナー参加者の前で挨拶するゲストの青木さん(右)と荒木社長

英雄の強さと弱さ Napoleon

 フランスの英雄ナポレオン・ボナパルト。軍人を目指し数々の成功を収め、遂にはフランスの皇帝にまで上り詰めるも、最後はイギリス領セントヘレナ島に幽閉される。

 ナポレオンといえば妻ジョセフィーヌとの熱愛も有名で公私にわたるその波乱万丈の生涯は語り尽くされることはない。「グラディエーター」のリドリー・スコット監督が壮大なスケールで描き出す2時間半の超大作だ。

 ナポレオンには「ジョーカー」でアカデミー主演男優賞を受賞したホワキン・フェニックス。ジョセフィーヌには「ミッション:インポシブル」シリーズでホワイト・ウィドウを演じたバネッサ・カービーがナポレオンの心をかき乱す妖艶な女性を熱演する。

 物語は18世紀末、フランス革命時期のマリー・アントワネットのギロチン・シーンで始まる。卒業に4年はかかるパリの陸軍士官学校をわずか11か月で終えたナポレオンは着々とキャリアを築き、この時期に南仏トゥーロンでイギリス・スペイン軍隊に勝利し国を代表する若き英雄と目される。24歳の時だ。その後、ヴァンデミエールの反乱を鎮圧し、師団将軍、国内副司令官、国内司令官と駆け上がっていく。

 一方、子爵の未亡人ジョセフィーヌを見初めたナポレオンは27歳で結婚。6歳年上のジョセフィーヌに夢中だったが、ジョセフィーヌはナポレオンが遠征で長期にわたりパリを離れるたびに浮気を繰り返したといわれる。怒り狂ったナポレオンが一旦はジョセフィーヌを離婚すると息巻いたこともあったが、この頃から二人の関係は逆の方向をたどりだす。

 見どころは何といっても戦闘シーン。エジプト遠征、ワーテルローの戦いなど8台から11台のカメラを同時に回すことで戦場で繰り広げられる個々の瞬間が克明に映し出される。トゥーロンの戦いでナポレオンが乗った馬が正面から砲弾を受け崩れ落ちる場面、オーストリア・ロシア軍を相手にしたアウステルリッツの戦いで敵軍を雪が被った凍結の湖上におびき寄せ、大砲を打ち込むシーンなどいずれも圧巻の演出だ。R。(明) 


■上映館■

Regal E-Walk 4DX & RPX

247 W. 42nd St.

AMC Empire 25

234 West 42nd St.

AMC Loews 34th Street 14

312 W. 34th St.


師走になりました

【編集後記】

 みなさん、こんにちは。いま、11月29日午後9時過ぎです。会社のビルのはるか上空でヘリコプターがやかましくホバリングしています。というのも本紙編集部のある窓の向こうは、ビルを2つ隔てて、ロックフェラーセンターのスケートリンクがあり、そこで今まさにクリスマスツリーが点灯されているからです。毎年、水曜日の夜の点灯なので、印刷時間が深夜だった創刊当時は写真を電送(古!)して紙面に間に合わせる芸当もしましたが、印刷時間が早くなってからは点灯の瞬間の取材は印刷には間に合わないのでもうしばらくしてません。感謝祭のパレードも、木曜朝の新聞が出た後の祭りなので、パレードが会社の前を行進するのにもかかわらず生で写真を撮ることもなく、また独立記念日の花火も、締め切りと重なることが多く、窓を開けて、ロックフェラーセンターの壁に反射して響いてくる花火の音だけを聞くというあり様。せっかくマンハッタンのど真ん中にいるのにいったい何やってんだかと自分でも思いますが、身体は一つしかありませんし、時間には限りがあります。速報や写真の速さはもうネットにはかなわないので、一歩下がって一週間のまとめを新聞で何とか作っている感じです。マンハッタンの道路のあちこちで、家庭やオフィスで飾るツリーのもみの木が街角に立てかけられて売られる季節です。家庭用のツリーといっても2メートルくらいある立派なもので、室内に運ぶと、もみの木の香りが家中に充満し、12月の香りになります。あと、ドアにリースも飾りますね。ツリーのライトもいいですね。赤、黄色、緑、青と原色の小さいライトがきらびやか。白一色も上品でいいですが、やっぱり「原色ライト全員集合」の方がクラシックな雰囲気で、アメリカにいて遠い「昭和のクリスマス」を思い出します。あとは雪が降れば、ニューヨークの街はとても美しくなります。そろそろ降ってもいい季節ですね。編集部では今週から新年号を作り始めますよ。それでは皆さんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)