リボンの騎士を夢見て

フェンシング世界ベテラン選手権日本代表に

ニューヨーク在住  石黒かおるさん

 企業内で、社外のネットワークで、勉強会で、自己管理から成功体験を身に付けて「個人力」をいかにつけていくか—。

編集後記 12月15日号

みなさん、こんにちは。さて来年は「平成」から新しい元号に変わる年です。いまから30年前、昭和から平成に変わる時、ニューヨークの読売アメリカの編集部にいた私は、終戦直後、昭和天皇がマッカ−サ−元帥と面会した際に元帥の副官としてGHQ本部に勤務していて、その2人の面会に立ち会ったフォービオン・バワーズさん(故人)からニューヨークで、その時の様子を聞いたことがあります。「自分の身はどうなってもよいので日本の国民を助けて欲しい」というようなことを天皇陛下がマッカーサー元帥におっしゃられたそうです。バワーズさんによると、マッカーサー元帥は日本人全般のことを「小学校3年生くらいの知的水準しかない」と公言するほど低く見て蔑視していたようですが、天皇陛下と面会する時にはすでに天皇陛下を国民の尊重として大切にするほうが日本の統治をしやすいと決めていたそうです。天皇陛下が身を捧げて日本の国民を守って欲しいというお言葉を述べられた時に、陛下の手が少し震えていたのをバワーズさんは鮮明に記憶していました。その話は「天皇陛下の手震える日」という見出しで翌週1面の記事になりました。その新聞を、当時パーク街のウォルドルフ・アストリア・ホテル・レジデンスの最上階に住んでいたマッカーサー元帥夫人に届けました。直接手渡した訳ではなくコンシェルジュに頼んだだけですが、部屋まではちゃんと持っていってくれたはずです。平成の30年、その後半の15年は「週刊NY生活」の15年でもありました。来年は、日本の時代の節目を再びニューヨークから見ることになります。どんな元号になるんでしょうか、そしてどんな時代になっていくのでしょうか。読者の皆様と一緒に見守っていきたいと思います。この「見守っていきたいです、としか言いようがないところがジャーナリズムの限界でもありますが。政治家や官僚、実業家のように実際に国を引っ張っていくリーダーたちとは異なり、自分の手を汚すこともリスクを負うこともしない立場に一抹の寂しさを背中に感じながらの仕事です。が、どこかの国と違って、利害に関わらずに世の中を見つめて、自由に発言する人がちゃんと存在できる社会は健全です。新しい時代になって、紙の新聞がいつまで続くのかは分かりませんが、世の中を見つめて、多くの人に知らせるという役目は、AI(人工知能)に取って代わられることのない役目だとは思います。今週号も無事に出ました。今週号が年内に発行する「週刊NY生活」のレギュラー号の最後となり、来週号は27日に配達となる「2019年新春特別号」との合併号となります。次回発行まで2週間ほどお時間をいただきます。それではみなさん、よい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)

もうひとつの新世界

西野 亮廣・著 KADOKAWA・刊

  著者の西野亮廣氏は、高校卒業後お笑い芸人になることを夢見て大阪に出てきたが、その時住み着いたのが大阪の繁華街「新世界」だ。

長年NYで活動する アーティスト展天理文化協会で

ニューヨーク日本人美術家協会

 ニューヨーク日本人美術家協会(JAANY)は来年1月8日(火)から19日(土)まで、天理文化協会(西13丁目43A番地)で、25年以上ニューヨークでアート制作を続けてきたアーティストの初期と最近の作品を同時に展示するアート展覧会「我が人生アートなり」を開催する。