編集後記 11月30日号

みなさん、こんにちは。ニューヨーク総領事の山野内勘二大使が私的に親しい仲間とロックバンドを組んで活動している@K4が11月23日夜、キタノホテル内のジャズクラブ「ジャズ・アット・ザ・キタノ」でチャリティー・ロック・コンサートを開催しました。このコンサートは、米同時多発テロと東日本大震災の被災者の救援と復興支援のため2011年から毎年、911と311の遺族会メンバー相互の交流の場を設け支援活動を続けている米国日本人医師会(JMSA、ロバート柳沢会長) の地道な慈善貢献に感銘を受けた山野内大使がロックの仲間に呼びかけて実現したものです。キタノホテルもその主旨に賛同して席料 (カバーチャージ)無料の慈善提供、ミニマムの注文も外して協力しました。当日の演奏は2回行われ、ホテルカリフォルニア、ハードデイズナイトデイトリッパーなど立て続けに演奏、ゲストにバイオリニストの多治比純子が出演。演奏後、山野内大使から米国日本人医師会のロバート柳沢会長に寄付金4,505ドルの小切手が手渡されました。メンバーは駐在員の方たちだそうで、仕事以外の趣味で大勢の人を楽しませ、そして社会貢献にもなる、なによりです。来年もまたやって欲しいです。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)

【今週の紙面の主なニュース】
(2019年11月30日号)

(1)脊髄損傷患者を支援  1面

(1)コマ撮り篠原さん国際賞(4面)

(2)大使のロックバンド公演(5面)

(3)シュンタ・サカモトが講演(7面)

(4)世界最高米を片桐で販売(10面)

(5)書評『おしゃべりな漬物』(14面)

(6)映像作家の山崎エマさん(15面)

(7)数学的折り紙展開催中(22面)

(8)日本の伝統とSDGs公演(23面)

(9)シネマ Frozen2(22面)

(10)絵本 ぼくめいた(10面)

TYOドワーフの篠原健太さんADC若手賞でダブル受賞の快挙

トロフィーを手にする篠原さん(21日、タイムズスクエアで)

日本のコマ撮りアニメ高評価

 広告制作会社ティー・ワイ・オー(TYO、本社:東京都、早川和良社長)のアニメーター、篠原健太さん(30、ドワーフ所属)が、若手対象の国際賞ともいえる「NY ADCヤング・ガンズ17」賞を世界45か国500人の応募の中から日本人で唯一受賞し、さらに受賞者28人の中から一般投票のトップのみに与えられる「クリエイティブ・チョイス・アワード」にも選ばれるダブル受賞の快挙を果たした。篠原さんは、11月20日にニューヨークのソニーホールで行われた受賞式でアワードを受けた。
 同賞は、30歳以下、また2年以上の実社会経験のある若手プロフェショナルを対象とした国際賞で、1996年に世界最古の広告賞「ADC賞」を主催する 広告美術団体「アート・ディレクターズ・クラブ(ADC)」によって創設された。
 篠原さんは「人形をセットの中で動かして制作するコマ撮りは、現実に一度3次元に物体が存在したものを撮影して2次元の映像に戻すので、初めからCGで動線を計算して描いた絵よりもリアルな強いエネルギーを持っていると感じる。1秒12コマから24コマで撮影して1日10秒も撮影できたらかなり進んだ方。作家が作ったキャラクターを生きたように動かす。その世界観を表現し、命を与えるのが僕の仕事。受賞したことで自分自身の大きな自信になったのはもちろんだが、ダブル受賞は日本人で初めてということもあり、日本のストップモーション業界全体が盛り上がってくれたら嬉しい」と喜びを語った。
 篠原さんは1989年7月18日愛媛県生まれ。大阪芸術大学附属大阪美術専門学校キャラクター造形学科アニメーション専攻在学中に制作した「ニワトリ物語〜育む時の中で〜」が第9回飛騨国際メルヘンアニメコンテストで子どもメルヘン大賞を受賞。現在プロとしてデビューして3年。最初は同じ職場の大先輩で篠原さんが師匠と崇める峰岸裕和さん(NHKキャラクター『どーもくん』シリーズのアニメーションを担当)のアシスタントとしてスタート、3次元のストップモーションを一から学んだという。
「人間や動物の動きを注意深く観察しますが、リアルなだけでは面白さがない。そこに面白さを加えられるのかを常に考えています」と語った。(三浦良一記者、写真も)

大使のロックバンド

音楽で社会貢献、地域へ、日本の被災地へ

米国日本人医師会の活動支援

 ニューヨーク総領事の山野内勘二大使が私的に親しい仲間とロックバンドを組んで活動している@K4が11月23日夜、キタノホテル内のジャズクラブ「ジャズ・アット・ザ・キタノ」でチャリティー・ロック・コンサートを開催した。
 このコンサートは、911と311の被災者の救援と復興支援のため2011年から毎年、911と311の遺族会メンバー相互の交流の場を設け支援活動を続けている米国日本人医師会(JMSA、ロバート柳沢会長) の地道な慈善貢献に感銘を受けた山野内大使がロックの仲間に呼びかけて実現したもの。
 キタノホテルもその主旨に賛同して席料 (カバーチャージ)無料の慈善提供、ミニマムの注文も外して協力した。演奏メンバーは、カズ(ボーカル)、アミイ(ボーカルとコーラス)、カン(ギター)、キョーコ(ピアノ/キイボード)、ケイナ(ベース)、トム(ドラムス)の4人で、カンこと山野内大使は感謝の意を表明した上で「会場で参加者から寄せられる温かい義援金がJMSAの東北デザスター基金を通じて日米両国の被災者交流と復興支援活動を支えていく小さな懸け橋になれば」と語った。
 当日の演奏は午後7時30分からと午後9時30分からの2回行われ、ホテルカリフォルニア、ハードデイズナイトデイトリッパーなど立て続けに演奏、ゲストにバイオリニストの多治比純子が出演した。演奏後、山野内大使から米国日本人医師会のロバート柳沢会長に寄付金4505ドルの小切手が手渡された。

動画公開中

シュンタ・サカモト 「米国で勝負できる」

エンタメの会

 NYで活動する俳優の松坂龍馬と落語家のケンサイトウが運営するNYエンタメの会が10月23日、グローバルラボで開催された。今回のゲストはギタリストのShunta Sakamotoさん。「アメリカで勝負できる日本人の音楽」をテーマに対談形式で進行した。
 2013年にギター1本でNYに来米したShuntaさんは駅から演奏を始め、のちにTV出演のきっかけとなるソウルシンガーMike Yungらアーティストと駅で出会いキャリアを積んだ。「黒人だらけのミュージシャンの中に一人日本人が入っていけば偏見の目で見られることもある。けど音を聴いてくれればそこからは人種なんて関係なくなる。だから積極的に飛び込んで連絡先を交換していった」結局は人種なんて関係なく『誰と仕事をしたいか』のための努力を欠かさなかったからこそ今の自分があると話した。この対談はYoutubeで「NYエンタメの会」で検索すれば視聴できる。次回は12月中旬開催予定。

一人演劇祭に参加して

チェコ共和国へプ

 私の作品「舞踏メディア」がチェコ共和国北西部のドイツ国境近くにある街ヘプ (Cheb) での一人演劇祭に招待された。観光業が中心だが、個人営業店等で経済を保つことができる小さな街だ。大きな企業系の店がほとんど見られなかったのは、ニューヨーク在住の私にとっては新鮮で中世にタイムスリップしたかのようだった。劇場の責任者から2年前に参加の打診を受け、日本人が一度も参加していないということで正式な招待を受けた。
 チェコはいつか訪れたかった国の一つ。真夜中に到着したにも関わらず、滞在先の管理人さんは快く迎えてくれた。とても大柄の男性で、私のことを「ヨーコオノ!」と呼び、(私がヨッコなだけに)、大きなクマさんにハグされるようなハグをし、汚れた衣装を手洗いしている私を見た時には代わりに洗濯までしてくれ、身振り手振りで一生懸命世話をしてくれた。
 翌日朝食後に他のチームと合流し、劇場へ。10月初頭の気候は思ったより寒く、何枚も防寒具を重ね着した。黄色い外見の劇場(Cheb Municipal Theatre) は街の中心にある。可愛らしい外見に温かみのある内装。どの国でも劇場に入るといつも自分は本当に劇場が好きなのだなと思う。家に帰ってきたような、劇場そのものが故郷のように感じ、国は違えど言葉は通じなくても劇場のすべての人が家族に思える。

 初日はリハーサルを別の建物でし終えた後、街を歩いた。とても小さな街で数十分で中心街は見て回れる。おもちゃ箱をひっくり返したような可愛さとカラフルさ。夢の世界にいるようで楽しい気分になった。ロシアやナチス占領時代の後、気分も暗くて街も暗かったらやってられないとその後町全体をカラフルにしたという。ある劇場の人によるとチェコの文化は何でも冗談にしてしまう風潮らしい。舞踏メディアは超悲劇なだけに受け入れてもらえるかどうか一抹の不安を覚える。
 チェコビールを昼間からいただき、ほろ酔い気分で劇場に戻ると、私の公演が完売したので劇場の配置を変更したいと言われる。200席ほどの劇場なのだが一人芝居の祭典ということで舞台上に観客席を設置して80人程の座席数での公演予定だった。作品性や個人的な好みとしては小さな空間でお客さんの空気が伝わる場所で演じたかったが、文化交流目的なので劇場側の要望を受け入れることとなった。
 翌日は朝から7時間ほど準備をかけていよいよ本番。完売に次ぐ完売。オペラ小劇場のような楕円状作りで3階席まであるが、そこまで大声を出していなくても波のように声が会場に伝わる。観客と一緒に呼吸している感覚に陥った。私が演じるだけではなく、作品が生きていて観客と空間とともに新しい瞬間が生み出されていく。奇跡のような体験で恍惚感にひたる中、カーテンコールが続き、3回目にはスタンディングオベーションが起こった。涙する私に観客は総立ちで更に2回のカーテンコール。観客はすべて街の人で、2年に一度のこの祭典を心待ちにしているのだという。チェコ語で「デェクユ」(ありがとう)と言い何度もお辞儀をした。後で劇場プロデューサーに素晴らしい空間ですねと伝えると、「この劇場は1874年に建築されたんだ。当時の人は本当の劇場の作り方を知っていたのだね」と教えてくれた。
 最後の日は、ヘプ観光。昼食はヴェプショバー・クネドロ・ペチェニ という伝統的なチェコ料理でローストポークに酢キャベツとクネドリーキ(茹でパン)が添えられる。ビールととてもよく合う。食後はぶらぶら街を歩き、大聖堂の塔の一番上まで登り、街を見下ろした。オレンジ色の屋根が連なり、広場を中心に街が形成されている。中世からこの姿は変わっていないのだろう。迷路のような石畳、散歩する人や日曜の午後を過ごす家族や友人、笑い声…。ヘプ城の前に広がる川沿いの庭園はそんな風景に溢れていた。何気ない日常。何百年もの間そこで生活する人の、その声を、空気を、感じた。
 出発の朝は5時と早い。前日の夜、管理人さんにお別れの挨拶した後、荷造りしていたら、彼が翻訳機とパンとコーヒー牛乳を持って私の部屋に現れた。翻訳機を見ると、「これは明日の朝食です。今外で買ってきました。劇場からの指示じゃなく、私からの贈り物です」と書かれていた。「またおいで」と大きなハグをしてくれた。 (Yokko/動作芸術家、演出家)

ほっぺが落ちそうなワッフル、ここにあり

 ヘイスティングス・オン・ハドソンに美味しいワッフルの店がオープンしたと小耳に挟んだので出かけてみた。その昔、ベルギーの屋台で食べた焼きたてのワッフルが絶品で、あれを超えるワッフルに出会うことはなかろうと思っていた筆者だが、ここのワッフルを一口食べた瞬間、外側はカリッと、中はふわっと+もちっとした絶妙な食感に「おぉっ」と唸って2枚のワッフルをペロリと平らげてしまった。
「ワイルド・カルチャー」はミゲールとガブリエラ夫妻が素材にこだわって始めたワッフル専門店で、元々は6月から11月の土曜日にヘイスティングスで開催しているファーマーズマーケットでの屋台が出発点だと言う。ここのワッフル生地の特徴はパン種のサワードゥを使って発酵させていること。水と小麦粉に天然酵母を加えて10〜12時間かけて冷蔵発酵した後、卵、メープルシロップ、甘味料としてバナナを加えて更に発酵させた生地は発酵の過程で空気をたっぷり含み、ただ材料を混ぜ合わせただけの生地とは全く異なる風味と食感を生み出す。
 メニューはメープルシロップかハチミツをかけるプレーン(5ドル50セント)、ベネズエラ産のオーガニックチョコを使ったチョコレート、季節の果物を使ったジャム(いずれも7ドル)のスイーツ系とグリルドチーズ(7ドル50セント)やハム&チーズ(8ドル)のしょっぱい系がある。上記はクラシックサイズ(4×6インチ)で、メニューによってはミニサイズ(3×3インチ)もある。お好みでホイップクリームやブルーベリー、自家製ホットソースなどのトッピングも(各50セント)。一見とてもシンプルだが、一口食べれば素材へのこだわりが実感できる絶品ワッフルを是非お試しあれ。


Wild Culture Waffles
579 Warburton Ave. #5
Hastings-on-Hudson
*建物左側の通路の奥
電話 914-274-8159
水〜金曜 10:00〜17:00
土曜 9:00〜17:00、
日曜 9:00〜15:00
月、火曜閉店

映像の世界で全力投球

映像作家

山崎エマさん

 自称「イチローの世界一のファン」という映像作家の山崎エマさん。小学6年生の時にイチローの著書の中で「早く好きなことを見つけて、それを努力しよう」という言葉に感化された。中学校の授業でビデオ撮影と編集のクラスを受けて「映像だ!」と決意した。高校では学園祭の記録映像を制作、映画を学ぶなら最先端の国へとニューヨーク大学に進学、漠然とストーリーテラーになりたいと思っていたことと、ドキュメンタリー制作が合致した。「自分で決めたから、これまで迷うことはなかった」。
 プロとしての第1作は、「おさるのジョージ:著者の大冒険」。有名な絵本の著者の数奇な人生について3年がかりで仕上げた。クラウドファンディングで約2千万円もの支援を受け、映像制作の厳しさを痛感した。そして2作目が11月上旬にニューヨーク市の記録映画祭「NYCDOC」で世界初上映された「甲子園:日本のフィールド・オブ・ドリームズ」。300本もの作品が世界中から集まるなか、唯一日本関連長編として参加した。
 山崎さんは、父はイギリス人で母は日本人。大阪で小学生時代を過ごし中学・高校は神戸のインターナショナルスクールへ。「ニューヨークに来て、日本のいい点が見えてきた。小さい町で公立小学校に通った時のことが今の自分にすごく影響していると感じた」という山崎さんは、「スシ、ニンジャだけじゃない日本を紹介したい」との思いで帰省した2年前の夏、高校野球が目に飛び込んできた。家でも食堂でもみんながみている国民的イベント。折しも次は100回大会と聞き即行動した。4000校もある中での高校選びは米国上映を視野に入れ、「アメリカで著名な大谷翔平選手の関連する学校、アメリカから野球が伝わった地である横浜…」などとキーワードを繋げていき、主に神奈川県の横浜隼人高校の水谷哲也監督と選手らを1年間密着取材して、礼儀や作法なども含めた「野球道」を通じて日本人の美徳を紹介した。「靴をきちんと揃えるシーンなどはあえてしっかり撮りました」。丸刈り廃止などの高校野球界の変化も最後に添えた。
 今は、ニューヨークと東京を拠点にテレビ映像の仕事などを手がけつつ、本作を米国各地で上映できるよう活動を続け、次作は日本の小学校をテーマにした作品を企画中。自ら定めた道を邁進する山崎さん。「やりたいことで稼げるということが近づいてきた」との言葉に力がこもる。(小味かおる、写真も)

「数学的折り紙展」 数学博物館で来年1月5日まで

ウィンウィン氏と作品

ウィンウィン氏の作品

 折り紙を数学とアートからアプローチした「数学の展開:数学的折り紙アートの展示」が、オリガミUSA(旧称The Origami Center of America)の協力のもと、来年1月5日(日)まで数学博物館(MoMath:東26丁目11番地)で開催されている。キュレーターはオリガミUSAのチャールズ・モロー理事長とウェンディー・ザイナー会長。数学博物館会長のシンディー・ローレンス氏は、「折り紙のデザインに使われたさまざまな幾何学形状、デザイン、数学的パターンは私たちの周りに数多くある事を認識することができます」と説明した。

神谷哲史氏の作品

 同展では数学者やアーティスト23人による約50点の作品を展示。エアバッグや医療用ステント技術などのデザインに使用されるのと同じ数学アルゴリズムを折り紙を使って探求する作品もある。日本人作家・神谷哲史氏の作品「ロブスター」(2015年)も展示されている。作家のひとり、ベトナム出身のウィンウィン氏は、素材、色、デザインを追求したドレス2着と、大きさが調節できる牛革のバッグを出展。まさに数学と芸術の融合と言える。
 入場料は大人18ドル、学生・シニア15ドル、12歳以下は無料。開館時間は毎日午前10時から午後5時。詳細はウェブサイトhttps://momath.org/を参照。(ワインスタイン今井絹江、写真も)

日本の伝統とSDGs 人間国宝井上萬二氏も

 SDGs子ども勉強会プロジェクト(櫻井真紀代表)は12月9日(月)午後7時からマンハッタンのシグネチャーシアター(西42丁目480番地)で台風19号に関連したチャリティーイベントを開催する。特別ゲストに白磁の重要無形文化財保持者、人間国宝の井上萬二氏を招いた講演のほか、日本舞踊、南京玉簾、和太鼓、童謡に合わせた井上萬二氏の花器への生け込みパフォーマンスなどが行われる。
 同イベントでは、SDGs「目標13 気候変動に具体的な対策を」について日本からメッセージをロビー展示し、来米する子供たちが舞台からスピーチする。
 台風19号の被災者支援のために会場入口には募金箱を設置。集まった募金はジャパン・ソサエティーに届ける予定)。
 出演は、人間国宝・井上萬二、フラワーデザイナー 櫻井真紀、道後親子日舞教室・藤間歌登美 (小西愛莉、川内淑礼、木村日夏里、土岐さえり)、南京玉簾 ・馬場登美江、シンガー LYRA、シンガー Kohei
和太鼓 OTOGATARI、
スピーチ・北澤和也、小松原真子。日本監修・櫻井晃太郎 、松本藍里。入場は無料だがチケットが必要。

無料チケット配布中


 本紙読者5組10名に特等席をご招待。応募は次のメールアドレスへ名前・連絡先メールアドレスを記載して応募する。
 特等席招待券チケットの問い合わせはEメールsdgskbproject@gmail.com 谷脇さん。

おしゃべりな漬け物(英語版)

山口絵里・著
ニューヨーク生活プレス社・刊

 日本とアメリカ両国で活躍中の料理研究家である著者が、従来の漬物のイメージを一新し、「漬物」が「NEW漬物」になった。いま、TSUKEMONOは米国のパーティーやティータイムで人気だ。それらの中から、オシャレでヘルシーな漬物をピックアップして写真と英語で紹介した。
 たとえば、春(ピクニックの漬物サンド、ウェディング・サンドイッチ、小メロン漬、ミセス・シャロンのピックルスほか)。夏(きゅうりのスープ漬、姫リンゴのグレープフルーツ漬、セロリのパイナップル漬、枝豆の白しょうゆ漬ほか)。秋(グリーンアスパラガスの粕漬&レッドピーマンのチリソース漬、卵黄の味噌漬、ナスのトマトケチャップ漬、ラムの酒盗漬ほか)。冬(大根とかぶの円盤漬、にしんの大根漬、晩菊、おせち料理ほか)と四季のレシピが並ぶ。
 山口さんは、京都生まれの青森育ち。父は画家阿部合成、母は料理研究家阿部なを。立教大学英米文学科卒業。1973年上野みちのく料理「ひがし北畔」を開店。父、合成の絵が巻末に収録。青森中学で太宰治と同級生。太宰との交流は太宰の死後まで続く。太宰治文学碑は、彼のデザイン。

ホリデーギフトに最適の本
ブラックフライデー価格で販売

 この本『おしゃべりな漬け物(英語版)』(ニューヨーク生活プレス社・刊)カラーと白黒、128ページ、サイズ20センチ×20センチ)を読者にブラックフライデー特別価格で販売します。定価17ドル99セントを1冊5ドルで販売。10冊以上お買い上げの場合は1冊3ドルで販売します。配本は12月1日(日)から24日(火)まで。ニューヨーク生活プレス社(西47丁目71番地3階307号室)まで本を取りにこられる方限定。
 ホリデーシーズンのアメリカ人向けのギフト、コーヒーテーブルブックなどに最適。数に限りがあるためお早めに。予約注文も承ります。電話212・213・6069、Eメール miura@nyseikatsu.com へ。メールの表題に「おしゃべりな漬物(英語版)希望」と表示ください。在庫がなくなり次第、今年度分配本は終了します。(週刊NY生活編集部)