NY補習校LI校始業式

2年ぶりに対面授業再開

  ニューヨーク補習授業校LI校(川﨑淳一郎校長)は2日、幼児部から高等部までの児童・生徒が一堂に会し、令和四年度入園・入学・始業式を行った。同校は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年3月以来2年間オンラインのみで授業を続けて来た。この日は新入生を迎えるのと同時に待ちに待った対面授業再開を祝う日となった。

 入学したのは、幼児部6人、初等部23人、中等部10人、高等部14人の計53人。式典では、川﨑校長が「しばらくの間、パソコンの中で授業や話をし、運動会などの行事も以前のように出来ませんでした。今年度は4月から学校の校舎やフィールドで授業や行事を行います。本当に良かったです!」と、子ども達と学校再開の喜びを分かち合った。

 来賓の祝辞では、ニューヨーク総領事の森美樹夫大使と同校保護者会の鹿島香会長のメッセージが読み上げられた。森大使は「日本の未来を担う皆さんが今後国際人として成長し、将来、日本とアメリカをはじめとする諸外国との懸け橋となって多方面で大いに活躍されることを期待しています」と、エールを贈った。

 続いて新入生を代表し、初等部1年生のチョウドリ頼安さんと山本夏鈴さんが「ぼくたちは今日から一年生です」「今年は運動会ができるといいな。もちつき大会もやってみたいです」と大きな声で元気よく挨拶した。在校生代表の高等部2年生、ベンソン・アレックスさんは「辛い時は仲間と一緒に泣いて、楽しい時は一緒に笑えば、どんなことでも乗り越えらえます」と、先輩らしい歓迎の言葉を送った。中等部1年生の荒木晴奈子さん、初等部6年生の井上七緒海さんもそれぞれ新しい学校生活への期待や、補習校での楽しいイベントを紹介するスピーチを披露した。

 女性の人生と向かい合う医師

コロンビア大学病院 一般産婦人科医

常盤 真琴さん

 ニューヨークでは数少ない日本人の産婦人科医だ。東京都出身。高校の時に交換留学で一年間フロリダに滞在したことがある。英語が全くできなかった上にスペイン語がメインの地域で、準備不足だったこともあり苦労したそうだが、米国のポジティブな雰囲気が好きで、もう一度いつかは戻ってきたいなと思っていたという。東京工業大学の生命理工学部在学中に生命の誕生に興味を持ったことがきっかけで、医師になるために山形大学医学部に入り直して卒業。臨床研修が始まった時に、一度気持ちを白紙に戻して本当にどの診療科に進みたいか決めようと思ったが、産婦人科が格段に興味深く「これしかない」と決めた。

 山形大医学部を卒業後、2007年4月から10年5月まで東北公済病院で3年間研修、同年12月に来米、米国医師国家試験に合格。17年6月ニューヨーク大学病院産婦人科研修を修了、同年7月からコロンビア大学産婦人科で一般産婦人科医として勤務している。

 米国で医師として働くことについて聞くと、「アメリカでというよりは、ニューヨークでは、人種も文化も多様な患者さんを診る機会に恵まれています。ニューヨークに来る前まではアメリカでもう一度お産を勉強し直す理由ってなんだろうって思っていたが、ここで医師としての経験を積んだことで一つひとつのことに対して奥深い理解ができるようになった上、対応できることも広くなったと思う。例えば、妊婦さんの例をあげても、年齢は12歳から60歳まで、痩せてる人もいれば体重200キロの人もいるし、アメリカで生まれ育っている人もいれば、最近アフリカから来米した人、初めてのお産から12人目のお産だったり、人種や宗教や文化背景、婚姻関係も多種多様。妊娠、出産、女性の人生は、こういった背景によって、疾患のリスクファクターが変わったり、それを基にどういう検査が必要になるか、どんな質問をしたらいいかなどを考える素になりますし、どんな風に説明したらわかってもらえるかを工夫するようにしています」と話す。

 中高年になってからの体調の変化や不安など、なかなか人に相談しづらいことも親身に相談アドバイスするようにしているという。5月1日にニューヨーク日系人会のサクラ・ヘルス・フェアでBCネットワーク主催のセミナーの講師としても参加する。女性の更年期や閉経後の体調管理などについて講演する予定だ。「女性の人生はトライアスロンみたいなもの」と笑顔を見せた。(三浦良一記者、写真は本人提供)

【今週の紙面の主なニュース】(2022年4月2日号)

(1)バイデン大統領の支持率最低  世論調査で戦争を懸念

(2)桜前線北上中  市内各地でお花見

(3)海外日本人サポート 在米邦人と国政とを結ぶ

(4)岩倉使節団から150年  JSで意義と影響を語る

(5)第14回サクラ・ヘルス・フェア

(6)THE JAPAN VICE

(7)ローカル・スクランブル

(8)ジャパン・フェス 今年は12回開催

(9)新作ブロードウエー 作品が続々登場

(10 ) 日本人女性に乳がん啓発  BCネットワーク 山本さん

バイデン大統領の支持率最低

世論調査でロシアとの戦争を懸念

 NBCニュースが3月に行った世論調査によるとバイデン大統領の支持率は40%で、昨年1月の就任以来、過去最低を記録した。昨年4月の調査での53%から13ポイントも減少、今年1月の43%も下回った。不支持は55%で、過去最大の不人気ぶりの結果となった。

 黒人や女性、無党派層に人気が高いとされているバイデン大統領だが、支持率は黒人では今年1月の64%から今回62%に、女性は51%から44%に、無党派層も36%から32%と軒並み減らした。

 調査は3月18日から22日の間に行われた。成人1000人に回答を得た。誤差率はプラス・マイナス3ポイント。外交政策については評価が低く51%が不承認、42%が承認だった。特にウクライナとロシアの戦争でバイデン大統領のリーダーシップは信頼されておらず、戦争への対応能力は、44%が「ほどんどない」、27%が「ほんの少し」と答えた。「よくやっている」は12%、「まあよくやっている」は16%に留まった。

 また、16%が米国はすでにロシアと戦争をしているとし、41%が来年中にはそうなると答えた。82%が核兵器の使用につながることを懸念し、74%が米軍がウクライナで戦うことを恐れていると答えている。

戦争対応綱渡り

バイデン政権への支持率が急落

 バイデン大統領の支持率は、NBCニュースが3月に行った世論調査によると、83%が物価上昇など戦争がもたらす経済悪化を懸念していたが、79%はたとえガソリン価格の上昇になるにしろロシアの石油輸入禁止というバイデン大統領の決定には同意すると述べた。 バイデン政権の国内の経済政策では63%が不承認で承認は33%だった。物価高騰・インフレの責任については、38%が大統領に過失があると答え、コロナ禍による28%、企業の値上げが23%、ロシアの侵攻は6%だった。

 政策全体として、71%が国は間違った方向に向かっているとし、正しい方向に向かっているとしたのは22%だった。政党別の支持では、共和党が今年1月と同じ46%、民主党は1月の47%から減少し44%だった。2%差ではあるが、バイデン大統領就任以来、初めて民主党支持が共和党支持を下回った。

 世論調査では米国民の間でロシアとの戦争を懸念する声が大きいことが示された。バイデン大統領はロシアとの戦争は第三次世界大戦になるため米軍の直接介入はないとことあるごとに明言しているが、26日のポーランドでの演説で「プーチン氏は権力の座に留まるべきではない」と発言し波紋が広がった。27日にバイデン氏は「ロシアの体制転覆を意味するものではない」と釈明したが、フランスのマクロン大統領が「言葉や行動で事態をエスカレートさせるべきではない」と述べるなど、ロシアとの緊張を高めたとして批判する声が内外で出た。これに対しバイデン大統領は「モラル上からの発言であり、プーチン大統領の降格を意図したものではないし、謝罪する気もない」と一蹴したと29日付けNYタイムズが報じた。(写真:G7首脳が対応を協議(25日付NYタイムズ紙))

桜前線北上中


市内各地でお花見

 米国東海岸の桜前線が北上中だ。セントラルパークでも早咲きのオカメ桜が満開だ。この品種はイギリスの桜研究家コリングウッド・イングラムがカンヒザクラとマメザクラを交配して作出。名前はおかめに由来する。淡い紅色の一重咲き。花が下を向いているのが特徴だ。そしてそろそろソメイヨシノの季節。ニューヨーク日系人会(JAA)では4月23日(土)「第17回JAAさくら祭り」をクイーンズのフラッシング・メドウズ・コロナパークで開催する。また同日、NY日系ライオンズクラブもアッパーウエストサイドのサクラパーク(リバーサイドドライブ、122丁目)でソメイヨシノの観桜会とグラント将軍メモリアル見学イベントを開催する。2年間のコロナ禍を経てニューヨークにもようやくお花見シーズンの到来だ。(セントラルパークで 写真・植山慎太郎)

第17回JAAさくら祭り

フラッシング・メドウズ・コロナパーク
23日大型バス2台でお弁当付き

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 ニューヨーク日系人会(JAA)は4月23日(土)NY市公園局と共催で「第17回JAAさくら祭り」をクイーンズのフラッシング・メドウ・コロナパークで開催する。同公園ではJAAが2001年からサクラの木を寄付して今では300本以上の桜が咲く市内屈指の桜の名所として知られる。

 当日は、僧太鼓、JAAコーラス、沖縄三線と琉球踊りなどを行う予定。さくら祭りは、コロナ禍で中止となっていたため3年ぶりの開催となる。当日はNY日系人会前(西45丁目49番地)から午前10時に大型バス2台が出発する。午後3時に日系人会前で解散。バスと弁当の定員は200人で、申し込みが定員になり次第締め切る。バス代と弁当代を合わせた参加費は、JAA会員は10ドル、非会員は15ドル。申し込みと詳細はinfo@jaany.org を参照。

観桜会23日に

NY日系ライオンズクラブ

 NY日系ライオンズクラブは4月23日(土)午前11時30分から午後2時まで、アッパーウエストサイドのサクラパーク(リバーサイドドライブ、122丁目)にて、観桜とグラント将軍メモリアル見学イベントを開催する(協力:NY歴史問題研究会、BentOn。協賛:北米伊藤園)。NY歴史問題研究会の講師によるサクラパークの名前の由来やグラント将軍にかかわる説明、グラント将軍のお墓見学と、お花見弁当を食べながらソメイヨシノの観桜会が行われる。

 参加費は大人30ドル、6〜11歳が25 ドル(花見弁当、飲み物代込み)、5歳以下無料。雨天中止だがお弁当と飲み物は現地で配られる。問い合わせ・参加申し込みは電話914・707・3011、またはEメールnobuomiki@nyjalc.org(三木さん)まで。

インターネット選挙は海外から日本を変えるさきがけ

在米邦人と国政とを紙面で結ぶ

 本紙は今月から月1回、前国会議員で民主党国際局長、財務副大臣を務めた藤田幸久・国際IC日本協会会長による新企画「海外日本人サポート」を連載します。

 在外有権者100万人の時代、昨年10月の衆議院総選挙で投票した人はわずか2万人と言われています。投票しづらいという制度改革を求め、いま海外から日本の在外選挙制度を改善したいという大きなうねりが起こっています。

 また、海外で生まれた日本人の子供の二重国籍問題など、海外で暮らす在留邦人の抱える悩みが日本の国政の中心部に伝わりにくいという現状があります。

 その弊害を除く一助として国政と在米読者とを紙面のパイプで結びます。海外の日本人を支援するサポートと国政の現状を報告するレポートを併せた連載は毎月第1週に掲載します。

ニューヨーク生活プレス社


 在外有権者約100万人の中で昨年10月の総選挙で投票した人は約2万人と言われています。憲法第15条が定めた選挙権が行使されない、ゆゆしき事態です。海外日本人はさまざまな不平等や被害を受けています。その実態をお伝えして改革するサポートについて、今月から連載させていただきます。

 約1%の人しか投票に行けない在外投票制度には次の驚くべき実態があります。①在外公館が遠い(片道8時間。往復に丸一日。600キロ) ②公館までの費用が高い(飛行機代6万円。交通費3万円)③投票期間が短い(公館での投票が1日や、2日間のみ可能。土日は投票できない公館)④郵便投票機能不全(請求書が投票日後に選管に到着。選管が投票用紙の発送日を間違え。国がコロナで国際郵便を停止)

 これらに怒り、昨年の総選挙後ニューヨークの子田雅子さん、イタリアの田上明日香さん、ドイツのショイマン由美子さんがオンライン署名「在外ネット投票の早期先行導入を求めます!」を始めました。そして1月31日に署名2万6027筆が林芳正外務大臣に手渡されました。林大臣は「時代が変化しており在外選挙の見直しが必要。2万人投票の現状を一桁増やしたい」と応えました。

 早速、4月1日から在外選挙人名簿登録が、一定の条件のもとビデオ通話を通じた本人確認及び事前送付された書類の原本確認によって、在外公館に赴くことなく申請ができるようになりました。

 署名では、本年7月の参院選での在外投票でネット投票の実証実験を実施し、2025年参院選からの在外ネット投票の全体運用開始を求めています。

 これは歴史的快挙です。私も在外投票推進議連の会長として活動しましたが、行政の不作為と霞が関の壁を破れませんでした。しかし3人の女性の決起が局面を大きく変えました。3人は、日本の問題は外の方がよく見えることと、行動しなければ変えられない、ということを示してくれました。

 コロナ「禍」は、世界中で問題が共有され、ネットで繋がった人同士が連携して行動するという武器を提供してくれました。この新兵器を「福」として、さまざまな日本の問題を外からchange してまいりましょう! ネット選挙はその「さきがけ」です。      (つづく)

ふじた・ゆきひさ=水戸一高、慶大卒。世界的な道徳平和活動MRAや難民を助ける会で活動した初の国際NGO出身政治家。衆議院・参議院議員各二期。財務副大臣、民主党国際局長、民進党ネクスト外務大臣、横浜国立大講師等歴任。対人地雷禁止条約加盟、アメリカ元捕虜(POW)の訪日事業を主導。世界52ヵ国訪問。現在国際IC(旧MRA)日本協会会長

岩倉使節団から150年

意義と影響語る
女子留学生の貢献

ジャパン・ソサエティーで

森NY総領事・大使

 日本から岩倉使節団が米国に渡ってから150年。その意義と影響について、ジャパン・ソサエティーで3月24日夕、パネル・ディスカッションが行われた。同日、岩倉使節団に関する特別デジタル展のオープニングも併せて行われた。岩倉使節団は、1871年から73年にかけて、100人以上の政府首脳、皇室関係者、学生から構成され、世界各地を周遊し、著名な国家元首、商工界の大物と面会し、多数の文化施設を訪問した。

 使節団メンバーは欧米の政治、製造、軍事、教育などを綿密に研究し、帰国後の日本社会の変革に大いに役立てた。さらに、訪れた場所や人について深く観察し、今日まで続く多くの繋がりを築いた。この記念すべき150周年を祝して、「Daughters of the Samurai」の著者ジャニス・ニムラ氏、ジョージタウン大学日本史教授ジョーダン・サンド氏、ラトガース大学助教授若林晴子氏の3氏がパネリストとなり、岩倉使節団の足跡と、特に日本人の女子留学生に焦点をあて意見を交わした。

左から木戸孝允、山口尚芳、 岩倉具視、伊藤博文、大久保利通
新政府の米国留学女学生 左から、永井繁子 (10)、上田てい (16)、吉益りょう (16)、津田うめ (9)、山川捨松 (12)。明治4年。姓名はいずれも当時のもの、数字はかぞえ歳。

 ディスカッションの冒頭にニューヨーク日本歴史評議会の本間俊一コロンビア大学教授が登壇して挨拶したあと、このほど着任したニューヨーク総領事の森美樹夫大使がスピーチした。大使は、岩倉使節団来米150年と同じく、ニューヨークに日本総領事館が設置されたのも、日本に野球が紹介されたのも150年前だったことを紹介して日米交流の歴史を振り返り、5月14日に予定されているジャパン・パレードへの協力を呼びかけた。

 ディスカッションでは、ニムラ氏の著書に出てくる初代の日本人女子留学生5人について紹介。大山捨松(1860〜1919)は米国で大学の学位を取得した最初の日本人女性で1882年にニューヨーク州ポキプシーのヴァッサー大学を卒業、帰国後は、留学に同行した最年少の津田梅子と共に津田塾大学を創設、日本の女子教育に多大な影響を与えたと述べた。

 ラトガース大学の若林助教授は、岩倉使節団の子息たちが同大学で学んだことや、幕末から明治初期にかけて多くの日本人留学生を同大学が受け入れたことを紹介し、彼らが帰国後に日本の近代化の夜明けに大きく貢献し、歴史に名を残したと説明した。

NY日本人歴史博物館ウェブサイト:www.historyofjapaneseinny.org

第14回サクラ・ヘルス・フェア

 ニューヨーク日系人会(JAA)は邦人医療支援ネットワーク(JAMSNET)と共催で第14回サクラ・ヘルス・フェア(後援・ニューヨーク日本総領事館)を4月9日(土)から5月8日(日)まで、対面とオンラインのハイブリッド方式で開催する。23日(土)には3年ぶりに桜祭りが開催される。会場となるクイーンズのフラッシング・メドウ・コロナパークではJAAが2001年からサクラの木を寄付して今では300本以上の桜が咲く市内屈指の桜の名所として知られる。

 当日は、僧太鼓、JAAコーラス、沖縄三線と琉球踊りなどを行う予定。さくら祭りは、コロナ禍で中止となっていたため3年ぶりの開催となる。当日はNY日系人会前(西45丁目49番地)から午前10時に大型バス2台が出発する。午後3時に日系人会前で解散。バスと弁当の定員は200人で、申し込みが定員になり次第締め切る。バス代と弁当代を合わせた参加費は、JAA会員は10ドル、非会員は15ドル。申し込みと詳細はinfo@jaany.org を参照。


テーマ:COVID-19 の今、サクラの下、安全で健康なライフを過ごすには! 無料 どなたでも参加できます!

期間: 4月9日(土)から5月8日(日)

共催: ニューヨーク日系人会(JAA)、邦人医療支援ネットワーク(JAMSNET) 後援:在ニューヨーク日本国総領事館     Online & JAA Hall: ニューヨーク日系人会/JAA, 49 West 45th St., 11th Floor, New York, NY 10036 (Between 5th & 6th Ave.)  

*お申し込みはニューヨーク日系人会 212-840-6942 / info@jaany.org (但し、指定の連絡先以外)(企画により食事代・材料代の徴収があります)

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SUPPORT TO UKRAINE FROM EAST VILLAGE

Japanese “T.I.C. Restaurant Group” donated $11,000 to RAZOM

   There is a neighborhood in Manhattan’s East Village known as “Little Ukraine”, home to about 60,000 Ukrainian citizens who run restaurants and form the largest community on the East Coast.

     Three weeks have passed since Russia invaded Ukraine. The war situation continues to get worse, and many citizens in New York City are doing everything they can to assist their country’s tragedy. One of them is RAZOM, a Ukrainian aid organization. Since the beginning of the war, they have been sending medical supplies and other items through their local network.

     On Tuesday, March 15th, Mr. Bon Yagi, 73, president of T.I.C. Restaurant Group, a Japanese businessman that has been doing business near Veselka, a long-established Ukrainian restaurant started in 1954. There, Mr. Yagi delivered a $11,000 check in support of Ukraine to RAZOM. This amount was a portion of the revenues from Hasaki, Sakagura, Curryya, Rairaiken, Sobaya, Hai Kara, Deshiberu, Cha-an, and Shabutatsu, all of which are part of his T.I.C. Restaurant Group in New York City. “We received support from the local community during the Great East Japan Earthquake,” said Mr. Yagi, who came up with the idea of donating on the day Russia invaded Ukraine.

    “We sincerely appreciate the support from our Japanese friends who also live in the East Village. We will use it to stop the bloodshed of those who are bleeding locally” said Dora Chomiak, a representative of RAZOM.  “We’ll utilize it to put an end to the slaughter among those who are bleeding in the area.” 

  Jason Birchard, second generation owner of Veselka, said, “Sending love and peace to Ukraine is the greatest thing we can do right now,” . (Ryoichi Miura, translated by Marie Koss)

(Photo: From left Mr,Yagi, Ms. Chomiak of RAZOM, Mr. Birchard of Veselka and volunteers of RAZOM. Photo by Ryoichi Miura)


Japanese Food Drive donated to FOOD BANK in Harlem NYC

    The Japanese American Association of New York, also known as the “JAA”, and the Consulate-General of Japan in New York have jointly organized the “Japanese Food Drive”. The food was donated to the Food Bank office in Harlem at 2:00 p.m. on Friday, March 11th. The donation included 700 pounds of rice (half of which was Tohoku rice), snacks, instant noodles and cup noodles. Ito En North America also donated 300 bottles of Japanese tea. A total of $8,400 in food and donations was delivered.

    The donation ceremony was attended by Ms. Natsuko Oku, Deputy Director of the Japan Information Center of the Consulate-General of Japan in New York, Mr. Koji Sato, President of the JAA, Ms. Suki Terada Ports, Director Emeritus of the JAA, Mr. Gary Moriwaki, honorable chairman, Mr. Kazuo Koshi, Executive Chairman of the Board of MUFG, and Mr. Joshua W. Walker, President of the Japan Society, attended on behalf of Japanese companies. This campaign has been held every year since 2014 to express gratitude for New York’s support during the Great East Japan Earthquake, however it was canceled in 2020 and 2021 due to the pandemic. This was the first time in two years that a donation had been made.

     At the ceremony, Ms. Oku, Deputy Director of the Japan Information Center of the Consulate-General of Japan in New York, said, “I would like to express my gratitude to the people of New York, who experienced the 9/11 terrorist attacks, and to the people of Japan, who experienced the Great East Japan Earthquake on 3/11. I hope that we Japanese can support each other and deepen the friendship between Japan and the U.S. through this activity. Let us do our best for each other. Gambarimasho!”.

     The President of the JAA, Mr. Sato, said, “The Japanese American community is grateful to the people of New York for their support 11 years ago at the time of the Great East Japan Earthquake.MUFG Chairman Mr. Koshi thanked the visitors, saying, “We were able to make this event possible with the cooperation of many parts of the Japanese American community”.

     Ms. Sultana Ocasio, Director of Food Bank NYC’s Community Kitchen, thanked the Japanese American community for their continued support, saying, “Food assistance is an activity that depends on the support of many different communities, and we sincerely appreciate the continued support from the Japanese American community.” (Photo and article by Ryoichi Miura,  translated by Marie Koss)

ジャパンフェス今年は12回開催

4月9日チェルシーで

 4月9日(土)のイベントで58回目となる日本の街フェス「ジャパンフェス」は今年度12回のイベントを開催する。これまで日本全国から60店舗以上のレストランが参加し、ラーメンコンテストや粉物コンテスト、スイーツコンテスト、夏祭りなどさまざまな企画を実施。現地メディアや日本のテレビで放送され、今年も日本からたくさんの出店者が海外挑戦の第一歩として「ジャパンフェス」への参加が決定している。

 2021年はコロナの状況下だったものの過去最多の来場者数を記録。現地ニューヨーカーの日本食、日本文化への熱が感じられた。今年8月の夏祭りなど、すでに出店枠が埋まってしまった日程もあるが、出店・参加興味のある人はジャパンフェス公式サイトhttps://www.japanfes.comまで問い合わせを。会場はニューヨーク市マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ周辺。出店対象は日本関連の商品を取り扱っている、または日本人が運営している店など。

■2022年スケジュール

▽4月9日ジャパンフェス=チェルシー6番街24丁目〜26丁目▽4月31日/5月1日ヌードルフェス▽5月22日春祭り▽6月19日ジャパンフェス▽7月16日ジャパンフェス▽8月28日 夏祭り▽9月10日/11日 粉物コンテスト▽10月8日/9日ラーメンコンテスト▽10月23日ジャパンフェス

エッグハント情報

 イースター(復活祭)は十字架に架けられて死んだイエス・キリストが3日目に復活したことを祝うもので、キリスト教に於ける最も重要な祝日。クリスマスと違い、年によって日付が変わる移動祝日(春分の後の最初の満月の次の日曜日)で、今年のイースターは4月17日(東方教会は24日)。そしてイースターといえば子供たちが大好きなエッグハント! 他のイベント同様、コロナのために中止となっていたエッグハントが各地で2年ぶりに復活する。

■スーパーマーケットでエッグハント

 自社の農場産農産物を販売するユニークなスーパーマーケットのスチュゥ・レオナルド店内で楽しむエッグハント。8歳以下の子供対象で、店内5か所に設置されたステーションを回って卵を集める。全参加者のうち5人にレオナルド特製のイースターバスケットが当たる。参加費無料。

日時:4月5日(火)午後4時から。要予約。

場所:Stew Leonard’s (1 Stew Leonard Dr. Yonkers)

www.stewleonards.com/events-at-stew-leonards/details/?ebid=291490665427

■ヨークタウン・ハイツでエッグハント

 町とライオンズクラブ共催のイベントで、12歳以下の子供対象。スペシャルエッグを見つけた子供には賞品が出る。イースターバニーと写真撮影も。参加費無料。

日時:4月9日(土)午前9時半、10時半、11時半の3回 (雨天の場合16日に順延)。予約不要。

場所:Downing Park (Crompond Rd. Yorktown Heights)

■農園でエッグハント

 ノースセーラムにある家族経営の農園で楽しむエッグハント。アップルピッキング農場として人気が高いが、リンゴのシーズン以外でも農場産の新鮮な野菜や卵、肉類のほか地元産のチーズ、メープルシロップ、ハニーなどが買える。エッグハントは8歳以下が対象で3歳以下、4〜6歳、7〜8歳の3グループに分けて行われる。参加費18ドル。日時:4月9日(土)、10日(日)、15日(土)、16日(日)

時間は年齢グループごとに異なる。

場所:Harvest Moon Farm & Orchard (130 Hardscrabble Rd. North Salem) 

チケット購入:https://harvestmoonfarmandorchard.com/egg-hunt

■ヨンカースでエッグハント

 ヨンカース市主催のイベントで、広々した原っぱでエッグハントを楽しむ。10歳以下の子供対象で年齢ごとに時間を分けて3回行われる。参加費無料。

日時:4月16日(水)午前10時4歳以下、午前10時半5〜7歳、午前11時8〜10歳。予約不要。

場所:Mar Memorial Field (285 Nepperhan Ave.の公園事務所裏側のCopcutt Lane)雨天決行。

■イースターバニーと一緒に写真撮影

 ヨンカースのクロスカウンティ・ショッピングセンターでいかにもアメリカンなうさぎの着ぐるみと写真撮影。参加費無料。

日時:4月16日(土)まで月〜土午前11時から午後7時、日のみ正午〜午後6時

場所:Cross County Shopping Center(旧Sprint店舗)8000 Mall Walk, Yonkers 週末は混雑するので事前予約がおすすめ。 

予約: www.crosscountycenter.com/event/Easter-Bunny-Photos/2145558448/

■遊園地でエッグハント

 コネチカットの創業114年目を迎える遊園地で楽しむエッグハント。クァッシーは19世紀初頭に全

米に2000近くあったトロリーパークの一つ。トロリーパークとはトロリー(路面電車)会社が週末の利用客誘致のため始めたもので、元々はピクニックエリアや果樹園を備えた公園が後に観覧車、回転木馬を設置して遊園地となった。現在残っているトロリーパークは全米で11か所のみ。エッグハントのエリアには子供のみ入場可。参加者は卵を入れる袋持参のこと。日時:4月24日(日)午後3時から。

遊園地入園料:29ドル99セント。

場所:Quassy Amusement & Waterpark (2132 Middlebury Rd, Middlebury)

www.quassy.com/


NY州トリビア NY州で一番小さい町

 アルバニーから約8マイル北のハドソン川沿いにある「グリーンアイランド」がNY州で最も狭い市町村で、面積はわずか1.8平方キロメートル。現在は隣町と地続きだが以前はチベットアイランドと呼ばれる島だった。1920年代にフォード社の工場が建設され、1000人近い雇用を生み出した。工場は2004年に取り壊されたが、工場所有だったダムは所有権が町に移され、現在も電力を供給している。現在の人口約2600人。


オリジナルローストのコーヒーショップ

 時は1963年。イーストハーレムに住むアミラッティ・シニアがイタリアから業務用のエスプレッソマシンを輸入し始めたのが始まり。今でこそ家庭用マシンが普及するほどポピュラーになったエスプレッソやカプチーノだが当時のNYではまだ珍しい飲み物で、アミラッティ氏はイタリアの老舗チンバリ社のマシンを米国に輸入した最初の人となる。70年代に入り、アミラッティ氏と息子のトミ

ーは自家焙煎コーヒー豆の販売を開始。世界中の産地から厳選した良質のアラビア豆を少量ずつ自家焙煎・販売するビジネスを確立した。現在はペルハムの内陸側、商店街ではない妙な場

所に店を構える。

 カフェに近づくにつれ香ばしいコーヒーの香りが漂い、コーヒー好きはたまらなく幸せな気分になる。カフェのメニューはドリップコーヒー、エスプレッソ、マキアート、コルタード、カプチーノ、ラテ、モカ、水出しコーヒーなど。値段は2ドル50セントから4ドル50セントととてもリーズナブル。もちろん豆も直売している。焙煎方法はライトからダークまで5種類、産地、単一かブレンドかのバリエーションがあり、選ぶのが大変。コーヒー好きの人は是非一度お越しあれ。現在はテイクアウトのみ。

Caffe Ammi Roasting Co.

109 6th St, Pelham

電話:914-738-2511

月〜金 7:00〜17:00

土 8:00〜17:00

日 9:00〜14:00

http://caffeammi.com/

新作ブロードウエー作品が続々登場

 新型コロナのパンデミックで2020年3月、すべてのブロードウエー作品がクローズしてから2年。今年6月12日(日)にラジオシティ・ミュージックホールで予定されている第75回トニー賞に向け、今後2か月以上にわたり19のショーがオープン、または再開される。ブロードウエーリーグは4月30日(土)まで、すべての劇場において観客にワクチン接種とマスク着用を義務付けている。この春オープンするブロードウエー作品は次の通り。

●Plaza Suite(ハドソン劇場:西44丁目141番地)3月28日開幕 

●Take Me Out(ヘイス劇場:西44丁目240番地)4月4日開幕 

●Paradise Square(エセル・バリモア劇場:西47丁目243番地)4月3日開幕 

●Birthday Candles(アメリカン・エアライン劇場:西42丁目227番地)4月10日開幕 

●American Buffalo(サークル・イン・ザ・スクエア劇場:西50丁目235番地)4月14日開幕 

●Funny Girl(オーガスト・ウィルソン劇場:西52丁目245番地)4月24日開幕 

●How I Learned to Drive(サミュエル・J・フリードマン劇場:西47丁目261番地)4月19日開幕 

●The Little Prince(ブロードウエー劇場:ブロードウエー1681番地)4月11日開幕 

●Macbeth(ロングエーカー劇場:西48丁目220番地)4月28日開幕 

●Mr. Saturday Night(ネザーランダー劇場:西41丁目208番地)4月27日開幕 

●The Skin of Our Teeth(ビビアン・ビューモント劇場:西65丁目150番地)4月25日開幕 

●For Colored Girls Who Have Considered Suicide/When the Rainbow is Enuf(ブース劇場:西45丁目222番地)4月20日開幕 

●The Minutes(スタジオ54:西54丁目254番地)4月17日開幕 

●A Strange Loop(リセ劇場:西45丁目149番地)4月26日開幕 

●Beetlejuice(マーキース劇場:ブロードウエー1535番地)4月8日開幕 

●Hangmen(ジョン・ゴールデン劇場:西45丁目252番地)4月21日開幕 

●POTUS(シューベルト劇場:西44丁目225番地)4月27日開幕 

●Mrs. Doubtfire(スティーブン・ソンドハイム劇場:西43丁目124番地)4月14日開幕

●To Kill a Mockingbird(ベラスコ劇場:西44丁目111番地)6月1日開幕

FUNNY GIRL ブロードウェイスターで映画女優、コメディアンでもあったファニー・ブリスの人生とキャリアをベースに、実業家でギャンブラーのニック・アーンスタインとの波乱に満ちた関係を描いた半伝記的作品である。原題は「My Man」。

FUNNY GIRL ブロードウェイスターで映画女優、コメディアンでもあったファニー・ブリスの人生とキャリアをベースに、実業家でギャンブラーのニック・アーンスタインとの波乱に満ちた関係を描いた半伝記的作品である。原題は「My Man」。

To Kill a Mockingbird  「アラバマ物語(邦題)」は1930年代の南部、架空の町メイカムで弁護士を営むアティカス・フィンチとその子供たちの兄妹(ジェムとスカウト)を中心にスカウトの回想として進んでゆく。