【編集後記】
みなさん、こんにちは。先週の今日から1週間。まあ、当たり前ですが、なんだか時間が経つのが最近早いです。小学校1年生の時から高校2年生までの10年間の間には、小学校時代の思い出、鉄腕アトムやあしたのジョー、読んだ漫画の主人公たちの顔とテレビアニメの声、主題歌の数々、中学にあがるとバスケットの部活動や文化祭、ボーイスカウトの体験、高校進学ではラグビーにあけ暮れた青春時代となんとバラエティに飛んだ10年だったことか。それと比べ、大学を出てからいままでの40年以上の年月は少年時代、青年時代の10年よりも極端に短く感じます。断片的には思い出せますが、まさにあっという間です。生まれた子供の子育てにあくせくして滅私奉公していた日々も束の間、子供たちもそれぞれ帰国して日本で家庭を持って30過ぎになっていて、NYに来た頃の自分よりすでに年上になっているという現実。こちらで企業パーティーに顔を出せば、かつては年上ばかりだった日系企業の駐在達は現地責任者を含めて今は全員が年下です。全然、自分の年のことを考えないで生きてこられた自分はある意味、恵まれた環境にいたのではないかとも思います。人並みの人生を諦めたときに、神様が何かをくれたのかもしれません。今週号は週刊NY生活の998号。あと2回で1000号になります。21年間休まずに毎週ずっと出し続けて来れたのは、読んでいただいている読者の皆様と広告を出していただいているスポンサーの皆様のおかげです。あっという間の21年だったように思います。ここが分岐点だとしたら、21年後は私は90歳になってますからね、生きていたらまだ懲りずに新聞出しているかもしれません細々と。もし、その時に新聞を手にする機会があったなら、新聞に印刷されている住所を確認してください。今のオフィスの場所とは違うとは思いますが、どうぞ編集部に訪ねて来てください。「週刊NY生活」という看板のついたドアをノックして、半分開いているドアを押して中に入ってみてください。ガランとした何もない部屋の窓のそばの小さな机で原稿を書いている私がいます。あまり時間は取れませんが、お茶くらい飲んでいってください。そんな光景が将来の理想形だと思っています。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)