この連載は、日本語を勉強している人を読者対象としたコーナーです。日本文化やマナー、タイムリーな日本に関する話題などを簡単な日本語で毎月第3週号に掲載します。アメリカ人の友人などにご案内ください。本紙新年号では、米国で日本語を学ぶ人たちの姿を特集します。
相槌(あいづち)
相槌は相手との会話を円滑にするために必要な日本語のスキルです。相手の目を見ながら「はい」「ええ」など一回毎に使います。「はい、はい」と2回言う重複法は場合によっては軽くあしらっているように聞こえるので気をつけましょう。また、”Wow”にあたるのは「すごーい」や「さすがですね!」。合いの手を入れて褒める意味も込められています。「うっそ〜」「本当に?」は”Really?”とほぼ同じ意味です。(長久保美奈、マナー講師)
百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
人から何回も話を聞くよりも、自分の目で一回見る方がはるかに確かだという意味です。「百聞」の百は具体的な数ではなく多いこと、「一見」は一度見ることです。「如かず」は昔の日本人が学んでいた中国古典の和訳で「及ばない」の意味。目に見える情報を重視する考え方で、実際に見てみないと、それがどんなものか分からないときに使います。行動力の大切さ、本物を見ての実感による判断は日常生活や仕事など幅広いシーンで役立ちそうです。
(絵と文・平田恵子)
言葉の意味(ことばのいみ)
■円滑 smooth
■重複 duplication
■場合 an occasion
■具体的 concrete
■情報 information
■実際 in fact
■実感 realize