大晦日にHIMARI
年明けに久石譲
バイオリニストのHIMARI(吉村妃鞠・写真左、Photo Hitoshi Iwakiri)が大晦日の12月31日(火)、作曲家の久石譲(写真右、Photo Nick Rutter)が指揮者として新年明けて1月3日(金)と4日(土)にフィラデルフィア管弦楽団とそれぞれ初共演する。会場は楽団本拠地、同市内キンメル・センター・フォー・ザ・パフォーミングアーツ。
フィラデルフィア日米協会が同楽団との相互協力によりチケット購入時の割引コードを提供している。また、この割引コード利用者限定の交流スペースを会場内に設けるという。
日米協会副理事長であり、同楽団大使も務める穎川廉さんは「各地から集まったファン同士が、演奏前の楽しいひとときを共に過ごせるように割引コード利用者限定の交流スペースを会場内に設けた。名高く華麗なフィラデルフィア・サウンドが、久石譲の作品をどのように表現し、HIMARIの演奏をどのようにサポートするのか、ファンにとって忘れられない体験になるでしょう」と話している。
大晦日に演奏するHIMARIは、2011年東京都生まれ。本名は吉村妃鞠。3歳のころにバイオリンを始め、 10歳までに出場した国内外の42のコンクールすべてで1位を獲得し、22年、超難関のアメリカ・カーティス音楽院(大学に相当)に合格。慶應義塾幼稚舎を小5で一時退学し、同年9月から米国に在住しながら日米を行き来して演奏活動中。
年明けに演奏する久石譲は、1950年長野県中野市生まれ。本名は藤澤守。国立音大時代に活躍していたクインシー・ジョーンズの名前(ク=久、インシー=石、ジョーンズ=譲)をもじり漢字に当てた。映画音楽を中心に手掛け、特に宮崎駿監督作品においては、「風の谷のナウシカ」以降、「君たちはどう生きるか」まで39年間すべての長編アニメーション映画の音楽を手掛けた。多数のソロアルバム、映画音楽など幅広く活躍し、1992年から3年連続日本アカデミー賞最優秀音楽賞をはじめとした数々の音楽賞を受賞。現在はクラシックに戻り、今年4月から3年の任期で、英ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のコンポーザー・イン・アソシエーションを務めている。
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チケットは、楽団の公式ホームページ(https://www.philorch.org/)から購入可能。割引コードの問い合わせはEメールregawa@japanphilly.org