スタートアップ企業対象に
TOKYO SUSHI NIGHTブルックリンで
東京都は21日夕、ブルックリンのネイビーヤード内にあるスタートアップ企業の集積ラボ「ニューラボ」で米国スタートアップ企業の東京誘致を促すイベント「TOKYO SUSHI NIGHT」を開催した。ニューヨーク市経済開発局、ジェトロNY事務所、ニューラボ共催。当日は、東京都の宮坂学副知事が来米して登壇、東京でのビジネス展開の魅力をアピールし、東京への進出を呼びかけたほか、ジェトロニューヨーク事務所の三浦聡所長がジェトロが行っている海外企業に対する日本進出サポートなどについてスライドを使って説明した。
都は「世界から選ばれ・世界をリードする都市」を目指し、都内経済の活性化や都民の生活の向上につながる、海外スタートアップの誘致に向けた取組を推進しており、ニューヨークでは今年1月に第1回のイベントを開催。5月には場所を東京に移し、参加者4万人を超える規模で「SUSHI TECH TOKYO」に改名して開催している。NYでの実施は2回目。SUSHI TECHは「サスティナブル・テクノロジー(持続的な技術)」にかけたタイトルで、エコ、環境エネルギー関連のニューヨークのスタートアップ、投資家、アクセラレーターら350人が参加した。これらスタートアップ企業と日本企業とを結びつけるのが狙いで、当日は、アンモニア燃料、バッテリーメーカー、オンライン購入サイト、遠隔介護システム、海洋航行省エネ技術の全米から集まった5社が自社をプレゼンテーションした。パネルディスカッションも行われた。
宮坂副知事は「海外企業が来るのを日本で待っているだけではなく、また委託業者に任せきりにするのではなく、都自身が実際にやってきて、直接対面で対日進出を呼びかけることが大切だと皆さんに会って実感した」と話した。プログラム終了後には、日本の伝統的な食文化を通じて日本文化を体験できるネットワーキングセッションも行われ参加者たちが交流した。