新潟物産展NYで開催

燕市など県内13社

ブルックリンのジャパン・ビレッジ

花角知事が来米しトップセールス

 新潟県は10月26日と27日の両日、ブルックリンのジャパンビレッジ2階部ロフトで、新潟物産展を開催し、燕市から(包丁、爪やすり、トングなどのほか、和包丁&研ぎなどを実演販売した。燕市は食器で世界的に知名度があり、今回カトラリーの展示コーナーでは高級レストラン向け、家庭向けのフォークやナイフ、スプーンが展示販売された。

 午前中に花角英世新潟県知事が来場して、ニューヨーク市民に直接新潟の産品をトップセールスした。会場では、飼い主とペットのための爪ヤスリや、コーヒーを淹れるケトルなど、日野浦刃物工房からは価格500ドル前後の包丁がずらりと並んだ。また新潟フェアのコーナーでは能水商店の松本将史社長(45)は元高校教師だったが脱サラして起業。「新潟県立海洋高等学校で開発された鮭の魚醤『最後の一滴』の製造販売と高校生への職業教育支援をするために会社を設立しました。お客様の味の世界を広げる魚醤の普及を通じて、水産資源の有効利用と人づくりを図り、サスティナブルな地域づくりに貢献したい」と語った。

(写真上)包丁について説明を受ける花角知事(日野浦刃物工房)

日本から参加した燕市の皆さん

 秋田杉を使った屏風などを展示したのは大湊文吉商店。想樹グループ土田農園の和梨が日本から輸入されて並び、米国人客が「とても甘い」と買い求めていた。新潟の酒コーナーでは、日本酒文化国際交流プロジェクト・ニイガタ・サケ・ラバーズ代表のデュケット智美さんが来場者にお釈をして菊水、八海山など新潟産日本酒をアピールした。

 今回新潟から参加した企業は、日野浦刃物工房、馬場長、山谷産業、下村企販、カンダ、吉田ヤスリの燕市からと、八海醸造、菊水酒造、ニイガタ・サケ・ラバーズ、大湊文吉商店、想樹、 能水商店の13社。

 また28日には、新潟の食と酒をアピールするイベントがマンハッタンのレストランで開催され、関係者120人が集まった。当日は9社の酒蔵から26種類の日本酒を来場者にテイスティングしてもらった。花角新潟県知事によるプレゼンテーションでは佐渡金山が世界遺産に登録されたこともあり会場は大いに盛り上がった。新発田市の二階堂馨市長、南魚沼市の林茂男市長も参加した。27日にはマンハッタンのエンパイアステーキでNY新潟県人会(大坪賢次会長)の35周年記念式典(来週号で詳報)が山﨑国連大使、森NY総領事、三浦ジェトロNY事務所長ら105人の参加で盛大に開催された。