草土出版・発行
星雲社・発売
今回のテーマ「Japan Table」のもと、料理研究家、テーブルウエア・コーディネーター、食空間プランナーなど、専門家のスタイリング写真とプロフィールを紹介し、海外を拠点に活躍している先生方も多数参加。本シリーズは前4集、5集がフランス・グルマン世界料理本大賞で連続入賞するなど世界でも評価された人気シリーズ。今号には37人の食とテーブルウエアに関するプロフェッショナルが登場している。
長坂美奈子は、和と洋の融合をテーマに透明感あるグラスが映える食卓。エリオットゆかりは、英国郊外の暮らしぶりを偲ばせる食生活を紹介。大井直子は、喜びの日を祝う食卓を囲んだ家族の絆。湯浅さおりは、引き算の美学でシンプルな和を現代的に表現。菅生美希は、日本の伝統美をモダンに演出する空間。中村せいこは、江戸時代の職人の技にぬくもりを味わえる和食器の美しさ。梨水さわ子は、フルーツカッティングの楽しさをハロウインのジャック・オ・ランタンに飛ぶ葡萄のコウモリで。グライスヒロコは、ミシガンの庭の香で愛とデザインを両立させる。伊藤すみれは、決まりなく、自由に、楽しく学ぶ仏家庭料理。貞本紘子は和食をモダンにもてなす見事なコーディネート。フラワーデザイナーの大江由美はお花の彩満載のテーブルで季節感。徳永陽子は分かりやすく楽しく心を満たすおもてなしの工夫。間ひろこは南国の風を食卓に運び、懐かしい器と今をクロスオーバーさせる。才木雅世は中東料理と器に込めた想いで和の融合。武田典子はバルセロナの情熱が郷愁を誘う美食の世界。小泉りかは、普段の料理を特別なものに変える心掛けは、日々の何気ない生活を丁寧に過ごすことと語る。鎌田静は、北国の爽やかな夏を感じさせるテーブルセッティングが新鮮。多くのお客様をもてなす家庭で育った岩井道は、食卓に愛を広げる。相川扶美子はシンガポールの美食でランチテーブルを明るく表現。則岡泰香が育むキッズパーティのケーキやデザートは大人も喜ぶに違いない。重藤直子は、ナプキンの上にさりげなく置いた葉で清涼感あふれる心が伝わる。早川恵美は五感に響く、美しく美味しくを結ぶテーブル。中川由美子は北欧フィンランドの幸福が伝わるクリスマス料理。飯利美和子は料理と皿の芸術がテーブルという舞台で競演。山岸真理はアフタヌーンティーでエレガンスと愛の融合。おかざきおかこは世界に日本酒を誇るプレゼンテーション。髙石典子は、家庭でもレストラン気分になれる。竹嶋美紀は健康的に楽しいお寿司。日下貴子は、季節の花で食卓を彩る。斎藤真理はハマっているスパニッシュスタイルで来客をもてなす。梅野八保子はお菓子と紅茶の豊かさをたっぷり。伊藤知保が味わう西洋からみた東洋の美学。渡辺ワカナは伝統工芸で印象的な食卓。高柳聡佳は絵画のような盛り付けが楽しい。こいけかおるは美形和食の提案。橋本陽子は和むお茶会を表現。本紙連載でお馴染みの大石育子は、NY生活で愉しむ和のカタチでNYパーティー。37人からまとめておもてなしを受けた気分になれる一冊だ。 (三浦)