ありがとう、ウクライナ支援団体NY日系社会に

 「こんなに多くのニューヨークの日系社会の皆さんが、ウクライナのために支援してくれていたことを知って本当に嬉しい」。ニューヨークのイーストビレッジに本部を置く非営利のウクライナ支援団体、RAZOMのドーラ・ホミアク代表は6日、本紙の新年号で特集した「激動の時代を生きる」=在米ロシア系、ウクライナ系市民の証言=の新聞を手に感激した表情で語り、ニューヨークの日系社会に感謝の気持ちを伝えて欲しいと語った。

 記事の中で、 ホミアク代表は「私たちが2月から10か月間にしたことは、私たちが過去10年間やってきたことにほぼ等しい。支援の柱は人民の命を守ることと、ウクライナが勝利するための二つ」などと説明していた。

 本紙新年号で在米ロシア人の声、ウクライナ人の声を伝え、国連平和の鐘の活動、TICグループの寄付、NY日本総領事館主導で開催したジャパンパレードやストリートフェアでの支援、増田セバスチャン氏の平和展、NY日本商工会議所(JCCI)と日本クラブのメトロポリタン美術館での支援コンサート、ジャパン・ソサエティーのウクライナ人留学生の支援、岸田首相、林外相はじめ、冨田駐米大使、石兼国連大使、森NY総領事や各日系団体代表の挨拶の中で、ウクライナを応援しているコメントが紙面にあることを本紙の三浦良一発行人が伝え、記事の英訳を手渡すと「心から感謝しています。ニューヨークの日本の友人がこんなに応援してくれていることを決して忘れません」と語った。戦争から24日でまもなく1年。ホミアク代表は同日夕、2週間の予定でウクライナに向かった。

(写真)ウクライナ支援を特集した本紙新年号を手にするホミアク代表(6日、RAZOM事務所で)