フォートリーで学ぶ、 楽しむ、無料イベント

 日本人も多く住むバーゲン郡フォートリーは、マンハッタンからジョージ・ワシントン橋を渡ったニュージャージー州の玄関口として暮らすのに便利という面がクローズアップされているが、米国建国の歴史上重要な場所であることは日本人にあまり知られていない。また、再開発により人口が増加して景気も良いフォートリーでは、ファミリーが楽しめるような大規模な無料イベントを毎年開催している。ここ数週間の間に予定されている、地元住民だけでなく他地区からの参加も歓迎の無料イベントを2つ紹介しよう。

【米国独立戦争の歴史を知る、再現パレード】

 米国独立戦争が激しさを増す1776年11月、後の米国初代大統領、ジョージ・ワシントン将軍率いる軍が英国の大軍と激戦を交わしたフォートリー。ここから一旦撤退して、ハッケンサックまで行進し、そこで英気を養って猛反撃に転じ、それが独立戦争の勝利に繋がったとされる重要な古戦場だ。
 フォートリー歴史協会は毎年この時期の週末に、ワシントン軍の陣地があったハドソンテラスのフォートリー・ヒストリカルパークからメインストリートを通り、メモリアルパークまで、ワシントン軍に扮した協会員らが当時の軍隊を再現した行進を行っている。メモリアルパークでは、迫力ある空砲の一斉発射など、見所もたくさん。身近な場所で家族で米国独立戦争の歴史を体験できるイベントだ。
 今年は、11月23日土曜日の正午ごろに開始。できれば、少し早めにヒストリカルパークに到着して出発から行進を追うと、タイムスリップした気分が味わえるのでお勧めだ。

【第12回ホリデー・ツリ 点灯イベント】


 ニューヨークでは冬の風物詩として、ロックフェラーセンターのツリー点灯式が有名だが、フォートリーでもロックフェラー点灯式翌日の木曜日に、フォートリー・コミュニティセンター広場でツリーの点灯イベントを開催している。今年で12年目を迎える同イベントは、「本当に無料!?」と驚くほど内容が年々豪勢になっており、地元住民だけでなく他地区からも大勢の人が参加する数千人規模のイベントになった。移動遊園地風の乗り物や、プレッツェルやポップコーン、飲み物などのほか、イベントを盛り上げるパーティグッズやアクセサリーなども無料で配布される。ツリー点灯カウントダウンのショーもどんどん派手になっており、今年はどんな風になるのか楽しみだ。消防車に乗ってサンタが登場した後は、小さい子たちとの記念撮影会もある。
 今年は、12月5日午後7時からスタート。乗り物やプレショーは6時台から楽しめる。