ダンスウィズミー上映後
矢口監督と三吉が登壇
ジャパン・ソサエティー(JS)主催の日本映画祭「ジャパンカッツ」が今年も19日から始まり、28日(日)まで長編26本と短編16本が全作英語字幕付きで上映されている。
オープニング作品は、米国初公開の矢口史靖監督によるミュージカルコメディー「ダンスウィズミー」。上映後は日本から駆けつけた矢口監督と主演女優の三吉彩花さんを迎えて質疑応答が行われた。
三吉さんは、撮影の始まる2か月前からの歌とダンスの猛練習のために入院したという。「主人公のしずかと私では共通点がほとんどありませんでしたが、監督に従って何も考えずに役を演じることができました」と語った。矢口監督は、「社会批判の映画ではなく、トップクラスの稼ぎをしている女性が、本当の自分の幸せを発見していく映画」と話し、トロントと上海でも試写会をしたが今回特に後方の席でニューヨークの観客の爆笑と反応を肌で感じて1か月後に控えた日本での公開に自信を得たと結んだ。
上演後は、オープニングパーティーがあり、観客らの間では同映画の話題も含めて賑やかな会話が交わされた。映画配給会社に勤めるウィル・チャオさんは、「キュートで人を笑わせるセリフが多く、米国でも受ける映画だと思う」と、また観客の一人であるケイティーさんは、「とても面白くて最初から最後まで笑いが止まらなかった。これまでアジア映画祭には行ったけど『ジャパンカッツ』は初めて。これからも見に来たい」と話した。(ワインスタイン今井絹江、写真も)