NY日系人会で晩餐会開催 117周年記念

北米伊藤園とジュリー・アズマさん表彰

 ニューヨーク日系人会(JAA、佐藤貢司会長)は6日夜、市内ハーバードクラブで第117回年次晩餐会を開催した。当日は巨大なクリスマスツリーが飾られた会場でニューヨーク総領事の森美樹夫大使夫妻はじめニューヨーク日系社会から190人が集った。スーザン大沼名誉会長の開会宣言、佐藤会長の歓迎の挨拶に続き、森大使が祝辞を述べた。

 ソプラノ歌手の上島幸恵さんとピアニストの三原有利加さんが「春」、「ウエスト・サイド・ストーリー」など日米歌曲を披露して会場を楽しませた。

 食事を挟んで本年度のアワード授与式が行われた。今年の企業地域リーダーシップアワードには北米伊藤園が選ばれ、本庄洋介社長が賞状と盾を受け取った。個人の地域社会リーダーシップアワードには、社会活動家で出版人のジュリー・アズマさんに贈られた。

 北米伊藤園は、パンデミック期間中にJAAが行った高齢者へのお弁当宅配事業で4800食のお弁当につけるボトルのお茶を提供したほか、学生支援奨学金事業で大学院生を支援する本庄奨学金をスポンサーするなど長年の功労に感謝の顕彰をした。ジュリー・アズマさんは、自閉症に関する出版販売を米国で手がけ成功。JAAと米国の地域社会の各団体との橋渡し役として長年貢献したことに感謝の顕彰となった。最後に野田美知代事務局長が、JAAが今年、日系社会の次世代を担う若手日系人たちを中心とする「ジュニア・ボード」を発足させたことを報告した。同時に、働き盛りの40代50代のボードもまた必要との認識を示し、それは今後の課題とした。