クリスマスの語源は、イエス・キリストの降誕を祝う「キリスト(Christ)」の「ミサ(Mass=祭礼)」だ。新約聖書でキリストの生誕地とされているベツレヘムは、ヨルダン川西岸地区南部にあるパレスチナ・ベツレヘム県の県都。 ヘブライ語聖書では「ダビデの町」とされ、世界最古のキリスト教共同体が存在した。
1967年の第三次中東戦争以降イスラエルはベツレヘムを支配し、95年、暫定自治拡大合意に基づき、パレスチナ自治政府に引き渡した。そして今、イスラエルとパレスチナのガザ地区を実行支配するハマスとの戦争状態が続いており、誘拐された人質解放をめぐり戦火は激化の一途をたどっている。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーが11月29日点灯され、美しい光を放ち、摩天楼の谷間に鎮座している。商戦華やかなるハッピー・ホリデーとは真逆の現実に世界は2023年の「聖しこの夜」を果たしてどのように迎えるのだろうか。
(ロックフェラーセンターで11月30日午後5時、 写真・三浦良一)