命のビザ日米でオンライン会議

上陸の地、福井県敦賀市

人道の港 敦賀ムゼウム

 敦賀港は、1920年代にポーランド孤児、1940年代に「命のビザ」を携えたユダヤ難民が上陸した日本で唯一の港。当時の建物を復元した資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」では、孤児と難民が上陸した歴史、彼らに手を差し伸べた人々のこと、そして敦賀のまちの人たちが迎え入れた様子を後世に伝える。

 明治から昭和初期にかけて、シベリア鉄道を経由して日本とヨーロッパを結ぶ国際港として発展した敦賀港。1920年代にはロシア革命の動乱によってシベリアで家族を失ったポーランド孤児、1940年代には杉原千畝氏が発給した「命のビザ」で救われたユダヤ難民たちが上陸した歴史があります。人道の港敦賀ムゼウムは、そんな「人道の港」としての役割を担った敦賀港だからこそ伝えられる命の大切や平和の尊さについて発信するために設立されました。

 館内では、孤児と難民が上陸した歴史や彼らに手を差し伸べた人々、そして彼らを迎え入れた敦賀の町の人々について、史実を中心に当時の敦賀市民らの証言やエピソードをもとに紹介しています。

 ポーランド孤児上陸100周年、命のビザ発給80周年を迎えた2020年、展示内容をより充実させてリニューアルオープン。大正から昭和初期に実際に敦賀港にあった駅や税関旅具検査所などの4棟の建物を当時の位置に復元し、当時の敦賀港の雰囲気を体感できる造りになっています。シアターやパネルでわかりやすく展示した常設展をはじめ、企画展も随時開催しています。


人道の港 敦賀ムゼウム

人道の港 敦賀ムゼウム

福井県敦賀市金ケ崎町23-1

電話770-37-1035

定休日 水曜、年末年始

料金 大人500円、小学生以下300円

公式サイト:tsuruga-museum.jp

(日本語・英語・ポーランド語)