人間国宝の井上萬二氏が舞台で講演
SDGs子ども勉強会プロジェクト(櫻井真紀代表)は9日夜、マンハッタンのシグネチャーシアターで台風19号に関連したチャリティー日本文化紹介イベントショー「ジャパニーズ・トラディッショナル・カルチャーショー」を開催した。
特別ゲストに白磁の重要無形文化財保持者、人間国宝の井上萬二氏が舞台で講演し、花器への生け込みパフォーマンスなどが行われた。今年90歳になった井上氏は「白磁は美しい女性のようなもの。化粧をしなくても美人は美しいし、容姿のシルエットも素晴らしい。だから着色の化粧をしないままが一番美しい」などと舞台で作陶への情熱を語った。11日にはニューヨーク総領事の山野内勘二大使を表敬訪問した。
また、舞台での子供たちによる日本舞踊、童謡、南京玉簾、和太鼓、が紹介された。特に日舞の少女たちの踊りの可愛らしさには会場から温かい拍手が贈られた。日本の伝統演芸である南京玉簾は、最小限の道具で描き出す世界が会場を驚かせ魅了した。迫力の和太鼓はフィナーレを飾り会場を圧倒した。コーヘイは全米ツアーから戻り、一段と磨きがかかったダイナミックな歌声を披露した。同イベントでは、SDGs「目標13 気候変動に具体的な対策を」について日本からメッセージをロビー展示し、来米する子供たちが舞台からスピーチした。台風19号の被災者支援のために会場入口には募金箱を設置。集まった募金はジャパン・ソサエティーに届ける予定。
出演は、人間国宝・井上萬二、フラワーデザイナー 櫻井真紀、道後親子日舞教室・藤間歌登美 (小西愛莉、川内淑礼、木村日夏里、土岐さえり)、南京玉簾 ・馬場登美江、LYRA、Kohei、Eva Kestner(シンガー)、和太鼓 OTOGATARI、スピーチ・北澤和也、小松原真子、森島彩叶。日本監修・櫻井晃太郎 、松本藍里、金三津日和。プロデュースは谷脇有香(J’SHA)。