日本の国立生育医療センターに入院
「NYで手術を」 3億5000万円
心臓の難病を患う上原旺典(おうすけ)君(3)がニューヨークで心臓移植手術を受けるため、両親の友人らが募金を呼びかけている。「おうちゃんを救う会」(東京都三鷹市)によると、手術や渡航などに約3億5000万円がかかるという。10日現在、約1億3650万円が集まっている。
旺典君は生後9か月頃、心不全となり「拡張型心筋症」と診断された。東京の国立成育医療研究センターに入院中で、主治医は9月末の記者会見で、心臓移植の必要性を強調。旺典君は日本臓器移植ネットワークに登録して移植を待っているが、国内での小児の心臓移植は極めて少ない。両親は渡米を決意、友人らが支援の会を立ち上げた。コロンビア大学附属病院での受け入れが決まっている。
問い合わせは同会の電話(東京)0422・77・0063、ウェブサイトhttps://genki-o-chan.comを参照。海外からはクレジットカードでの募金が可能。ニューヨーク市では任意ボランティア団体「フレンズNY」が臓器移植のために渡米した子供の両親の生活面で支援している。同団体は「生後1歳4か月で補助人工心臓を装着して1年以上。合併症や命の危険と共存している毎日で1日も早い移植が望まれる」と緊急支援を訴えている。同団体の活動の様子はフェイスブックでも公開中。