HEALTHY NYC
NY市が健康計画
エリック・アダムスNY市長とアシュウィン・バーサン同市保健精神衛生局長は1日、NY全市民の寿命を延ばすことを目的とする新たな健康計画を発表した。
同「ヘルシーNYC」は、糖尿病を含む慢性病や栄養関連の疾患、早期発見可能な癌、薬物の過剰摂取、自殺、産婦死亡、暴力、新型コロナウイルス感染を含む早死の原因に取り組み、2030年までにニューヨーカーの平均寿命を83歳まで引き延ばすことを目的とする。19〜20年の同市の平均寿命は、新型コロナウイルス感染の影響で、過去5年で初めて78歳まで低下した。
20〜21年では再び2・7歳上がったが、未だコロナ前の19年の数値には至っていない。人種別では、21年のデータによると、黒人の平均寿命は76・1歳で白人比で5・7歳低い。そのほか30年までの目標は次の通り。循環器疾患と糖尿病の5%減、事前検査で早期発見可能な癌の20%減、薬物過剰摂取の死の25%減、自殺の10%減、黒人女性の妊娠に関連した死の10%減、新型コロナウイルス関連の年間死亡件数を60%減。
これらの数値を達成させるために、同市は複数の具体策を導入する。例えば、薬物過剰摂取に対しては、ナロキソンや承認されたハームリダクション、治療のアクセスを増やし、リハビリ施設を増設する。人種コミュニティやLGBTQA+の若者に早期に介入し、精神的なヘルスケアや社会支援を拡大、SNSの若者のメンタルヘルスや自殺念慮に対する影響と問題に対処する。健康的な食品を入手しやすくし、植物性の食生活を促し、慢性疾患や栄養が原因の死を低減する。