腸を大切にする習慣を、NY日系人会でオンライン講座

日本美腸協会認定講師

松山友美さん

 ニューヨーク日系人会(JAA)と邦人医療支援ネットワーク(JAMSNET)が共催する第17回秋のヘルスフェア(後援:ニューヨーク日本総領事館)で、日本で人気の有名講師陣がYouTubeで講演配信する恒例の「ライオンズ大学・大人の教養講座シリーズ」第7弾が9月21日から10月1日まで開催された。講師陣はファーストブランド社(本社大阪市、河本扶美子社長)が運営するマイベストプロ登録の専門家3人。企画はNY日系ライオンズクラブ。 

 第3時限の講義は、一般社団法人日本美腸協会認定講師の松山友美さん(鹿児島県鹿児島市)に「人生が180度変わった、私に合ったやり方で腸レッスン」と題して講演した。 

 大腸がんによる死亡数は日米で格差がある。日本で2017年の死亡者数は5万681人。米国での同年の死亡者数5万260人と人数は大差ないが、アメリカの人口は日本の2・75倍なので、日本の方が圧倒的に死亡率が高いことになる。その理由は、検診の状況に差があり、アメリカの人の方が受ける意識が高いため。日本はまだまだ検査を受ける人が少ないので検査に対する意識をまず持つことが必要だ。  

 次の項目で自分にあったものをチェックしてみよう。◇20分以上の運動を週に2回している。◇朝スッキリ起きられる。◇日頃イライラすることが少ない。◇毎日決まった時間に排泄する。◇朝食を摂っている。◇野菜を1日3回食べている。◇外食(コンビニ・ファストフード)は週に3回以下。◇水を1日1・5リットル以上飲んでいる。◇毎日お風呂は湯船に浸かる。7個以上イエスなら「美腸」、4〜6個なら「普通腸(危険腸)」、3個以下なら「汚腸」。  

 小腸の働きは、食べ物の消化吸収、免疫細胞の集中、セロトニンの生成分泌。腸の働きには食品添加物の入った食品の摂取を控えることが大切。大腸の働きは、便の形成、腸内細菌(善玉菌、悪玉菌、日和見菌)がある。2対1対7のバランスが大事。菌のエサになるものをよく食べることが大切。主に植物繊維、水溶性の植物繊維、発酵食品など。納豆やなめこ、長芋、山芋、オクラ、海藻類、熟したバナナ、りんごが良い。腸の活動におすすめな食材は、味噌、醤油、酢、甘酒などの発酵食品。植物性の乳酸菌がおすすめ。漬物やキムチなど。 

 腸の働きにプラスになる習慣は、朝、コップ一杯のぬるめの水を飲むこと。少量でも朝食は摂ること。朝日を浴びること。毎朝トイレに座る習慣をつけること。座る時間が長い人は定期的に立って体を動かすこと。湯船にはぬるめのお湯にゆっくり浸かること。リラックスできる時間を作ること。夕食は寝る3時間前には食べること。動画に関する問い合わせはNY日系人会、電話212・840・6942、Eメールinfo@jaany.org まで。