みなさん、こんにちは。在日米国大使館が今年9月21日から12月31日までの期間限定で学生(F1とM1)および交換交流プログラム(研修・インターンシップ)の新規ビザ(査証)申請と更新手続きで、通常は必要とされる「面接審査」を免除し、申請書の郵送だけでビザの申請をすることができる暫定的な特別措置を現在も続けています。コロナ禍で渡米を見合わせていた日本人留学生などが続々とこの期間中に申請して恩恵を受けているようです。この特例措置、米国務省が全世界的にやっているわけではなく、日本の米国大使館だけで実施されています。米国政府は今月8日からワクチン接種したことを条件に海外からの来米者を受け入れ始めましたが、それまではイギリス、アイルランド、ヨーロッパ諸国、中国、インドなどの在外米国大使館では各種ビザの発行はずっと停止していました。なぜか日本だけが9月から学生ビザの発行を行っていて、しかも「面接なし」の特例緩和です。この恩恵を受けていたのは、日本人学生や研修生だけではありませんでした。11月14日に来米した眞子さんもその一人だと思われます。NYの移民専門の加藤恵子弁護士は「眞子さんが複雑性PTSDで大使館員との面接により精神的な負担をかけないようにという米国大使館の計らいとも考えられる」と今週号の連載記事の中で述べています。加藤弁護士の言う通りなら、眞子さん一人の渡米のためにビサ審査行程全体の一部に手を加えて米国大使館が便宜を計ったことになります。そんなすごいお膳立てを一体誰が頼んだのか、勝手に米国大使館が忖度したことなのか、それとも関連性自体そのものが全くないのか、事実は分かりませんが、特例措置期間中にすっぽりハマった中での渡米だったことだけは確かです。東京の米国大使館にダイレクトにeメールで問い合わせたところ、「プライバシーの問題なのでコメントはできない」との回答が翌日に返ってきました(今週号の本紙1面と6面に記事、回答全文掲載)。皇族を離脱しても周りが気遣う特権階級の生活は、本人たちが意識するしないとに関わらず海外でも存在し続けるものなのでしょうか。サンクスギビングデーの華やかなパレードは二人の目にどう映るのか、映ったのか、同じ空の下で気になるところではあります。きっと買い物袋を抱えてニューヨークの雑踏の中に紛れ込み、ニューヨーカーとしての開放感を味わっていることでしょう。感謝祭を境に今年の米国は、2年ぶりの歳末商戦とホリデーシーズン一色に染まりそうです。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)