秋篠宮家の長女、小室眞子さん(30)と夫の圭さん(30)が14日、ニューヨークに到着した。やっと着いた。マスク越しだがそんな心持ちが眞子さん、小室さんの表情に見てとれた。二人を乗せた羽田発全日空110便は、定刻よりも 24分早い午前8時36分にジョン・F・ケネディ国際空港に着陸し、ターミナル7に機体を停めた。混雑を避けるため、空港側の配慮で、隣接するブリティッシュエアウェイズの2階出発ロビーを通って一階到着出口を使う一般搭乗客とは別経路で飛行機から降りた。(写真上:羽田発全日空110便でNYに到着した眞子さんと小室さん(14日午前9時過ぎ、ジョン・F・ケネディ国際空港で、写真は代表撮影))
ニューヨーク警察、空港警備員などに囲まれて服部茂全日空NY支店長の誘導でロビーに姿を現した2人はターミナルの出口で待っていた報道陣から「お疲れさまでした。ニューヨークでのこれからの新生活への思いを一言いただけますか」という代表質問には、2人とも小さく何度か会釈をしたが立ち止まって答えることはしなかった。
圭さんの服装は出国する時と同じピーコックグリーンとホワイトのカーディガンの中にTシャツというカジュアルな出で立ち。眞子さんは、出国する時に手に抱えていたダークグリーンのコートを着てパンツに足元はヒールのあるブーツ姿。建物から出た後、待機していた黒いワゴン車に乗る前に、誘導していた関係者に眞子さんは左に右に何度もお辞儀をして、目尻が下がるほどの笑みをマスクの下で見せていた。圭さんは横で静かに髪の毛を掻き上げる仕草をしていたが、眞子さんのお辞儀と挨拶が終わるとさっと右手を出して眞子さんを先に車に乗せ、続いて自分も車に乗り込んだ。
ドアが前にスライドして閉まったあと、車の中で眞子さんが窓を開けて皆さんにご挨拶をと言っている様子で、圭さんがすぐ窓を開けて、二人で会釈、早くも奥さんぶりが板についた微笑ましい姿を残して空港を後にした。
幸せになるために
NYにやって来たふたり
連日、日本のテレビニュースで見ていた緊張した面持ちの眞子さんはそこにはいなかった。好きな人と新天地で暮らし始めた幸せと嬉しさに満ちていた。そしてそれとは対照的に先を歩く小室さんは、これからの自分に待ち受けているであろう仕事や司法試験、何よりも初めてのニューヨーク生活をスタートする妻となった眞子さんを日々の生活から守らなくてはならないという顔があった。
眞子さんは結婚時の記者会見で、海外に拠点を置くことは自身の希望だったとし「心穏やかに過ごすことのできる環境で、あたたかい家庭を築いていきたい」としていた。飛行機が着陸して手荷物だけを片手で引いて、安堵の雰囲気を漂わせた二人。車に乗り込む前に出口まで誘導した空港関係者や警備の人たちに、右に左にキビキビと何度もお辞儀をしていた。動画を確認したら7回もお辞儀をしている。そこには皇室として見せていたエレガントな身のこなしに加えて、一般国民には見る機会のなかった若者の快活な笑顔があった。迎えの車は本人たちが手配した。すでに住む住居を確保できており、小室さんはマンハッタンにオフィスのある大手米法律事務所で弁護士助手として勤務する。来年2月にニューヨーク州の弁護士資格取得試験を再受験する。眞子さんは、将来は米国での共働きも視野に入れているといわれるが、就労ビザ取得まではしばらく時間がかかることから、当面は小室さんを家庭から支えることに専念するものと見られている。