NY日商年次ガラを開催

「新たな地平」求め

日系企業101階に集う

日本人宇宙飛行士の野口さん基調講演

 ニューヨーク日本商工会議所(JCCI、高岡英則会頭/北米三菱商事会社社長)は4日、ハドソンヤードのピーク101階で「第37回アニュアル・ガラ」を開催した。 当日は冨田浩司駐米特命全権大使、石兼公博国連大使、NY総領事の山野内勘二大使、元NY総領事の櫻井本篤大使、ジャパン・ソサエティーのジョシュア・W・ウオーカー理事長はじめ日系企業の代表ら185人が参加した。(写真:NY日商の年次ガラで挨拶するJCCI高岡会頭(4日))

 このガラは、日米財界人の交流親睦とビジネス強化を目的に開催されるもので、毎年多くのビジネス・リーダーが一堂に会するニューヨークでも最大規模のチャリティー・イベント。今年はコロナ禍収束の兆しが見える中での2年ぶりの開催とあって、ワクチン証明を求めて久々の対面方式で日系企業加盟会社のメンバーが一堂に会した。

 今年のガラ・チェアを務めた伊藤忠インターナショナル会社の社長、茅野みつるさんが君が代を国歌斉唱し、見事な歌声を披露した。基調講演では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士、野口聡一さんが国際宇宙ステーションとクルードラゴンについて「ニューホライゾン」になぞらえて講演。特別ゲストとして、米不動産大手、リレーテッド・カンパニーのスティーブン・ロス会長に対談形式で茅野さんが壇上でインタビューした。 

 日米及び世界の友好と理解に貢献した個人に与えられる功労賞「イーグル・オンザ・ワールド・アワード」は、前駐日米国大使のウィリアム・ハガティ上院議員とマスターズ・トーナメントで優勝したプロゴルファーの松山英樹さんに授与された。また特別顕彰として第42代米国副大統領で第24代駐日米国大使を務めたウォルター・モンデール氏(故人)にコメモレイティブ・アワードが贈られた。