尊敬する女性

ギンズバーグの肖像画イーストビレッジに

 今年9月18日に膵臓がんによる合併症のため87歳で亡くなったルース・ベイダー・ギンズバーグ元最高裁判事の巨大な壁画が、イーストビレッジ(1番街と11丁目の角)に登場した。ブルックリン・フラットブッシュ生まれのストリートアーティスト「Elle」によるもので、3階分の大きさの壁画にはレディ・リバティ(自由の女神)やブルックリン橋なども描かれている。

 ギンズバーグ氏は、米連邦最高裁判所で歴代2人目の女性判事として25年以上務め、リベラル派や女性、法曹界などから支持を集めた人物で、「アメリカ人が尊敬する女性ランキング」では必ず上位に名前が挙がる。2度のがんの手術後も夫の死の直後も、最高裁の仕事を1日も欠勤したことがないことでも知られている。また、2018年には彼女を題材にした2本の映画「ビリーブ 未来への大逆転(原題:On the Basis of Sex)」「RBG 最強の85歳(原題:RBG)」が公開されたり、講演会には毎回長蛇の列ができスター並みの人気があった。  (写真・三浦良一)