板張りまだ外せません

大統領選で混乱
暴動恐れる商店街

 一部のマンハッタンの店主は木の障壁を徐々に取り外し始めているが、トランプ関連の不安で、さらに事態が悪化することを恐れている。特に五番街などの一部の大手商店は店舗の窓やガラスのショーウインドーに貼った板を取り付けたままで、再び混乱が起きることを警戒しているようだ。

 マンハッタンやブルックリンの商店は選挙後の抗議活動など最悪の事態に備えて窓やガラスに厚い板を貼って保護したが、ジョー・バイデン氏の勝利が伝えられたことで、暴動や破壊行為の代わりに多くの市民が道に出て踊ったり乾杯するなどして勝利を祝った。しかしながらトランプ大統領が今でも敗北を認めていないため、すぐには楽観的にならずに板を取り外す時期をみている。ある店の店長は「オーナーはまだ今後の暴動を恐れている。店を守るために、今のように静かで通常の状態に早く戻れることを願っている」と話した。 (写真・高田由起子)