ローアー・マンハッタンのスワード公園で毎週土曜日に開かれている「ヘスターストリート・フェア」で2日、日本酒の蔵元も参加した「酒祭り」が開かれた。日本から駆けつけたのは岩手県の南部美人・久慈雄三さんと奈良県の今西酒造・今西将之さん。このストリート・フェアで日本酒が振舞われたのは今回初めて。日本の燗酒(かんざけ)文化も広めようとこの日は燗酒も提供され、燗酒のブースに長い列ができていた。
久慈さんは「燗酒を飲むために長い列ができるなんて、日本では見られない光景、本当にうれしい」。今西さんは「ニューヨークは酒に対する文化レベル、味覚レベルが高い」と話した。日本では、さすがに、これはないだろうというスライスしたトリフを入れた、「トリフ燗酒」もサービスされ、来場者の人気を呼んでいた。フェアにはブルックリンで酒を作っているブルックリン・クラも参加、またレストラン「居酒屋」のオリジナル・ブランド酒「Sake for relaxing day」も振舞われた。
フェアを企画した「居酒屋」のオーナー金山雄大さんは「今までビールは出していたが、日本酒を出すのは今回が始めて、このフェアは春から秋にかけて行っているが、来年も日本酒を出して定番にしたい」と話した。(石黒かおる、写真も)