日本人男性か?重体で発見

財布に日本円。ロス南郊で

お知り合いではありませんか?

 カリフォルニア州ロサンゼルス市南郊サンペドロで今月9日、外傷性脳損傷の身元不明男性が発見された。ロサンゼルス郡の公衆衛生当局が、サンペドロで重傷を負った患者の身元確認に一般市民の協力を求めている。ロサンゼルス郡保健サービス局によると、この患者は20代半ばのアジア系男性で、外傷性脳損傷を負った後、同市ワイルダー・アディション公園近くの住宅地、サウスメイヤー通り3700番地で倒れているのを発見された。負傷の原因は公表されていない。男性は黒いバックパック、日本の通貨が入った財布、旅行サイズの衛生用品数点を持って発見されたとのこと。タトゥーや目立つ傷はない。当局によると、男は身長1メートル75センチ、体重約70キロ。11日以降18日現在も、ハーバーUCLAメディカルセンターに入院しているが、鎮静剤を投与されたまま意識不明の状態が続いている。

 同病院では身元確認に役立つ情報を持っている人からの情報提供を求めメディアアラートとして本人の写真と併せて情報を公開。地元でニュースやインターネットで報道されたことから、日本からロサンゼルス日本総領事館に「旅行に行ったまま連絡が取れなくなった息子かもしれない」と心配する問い合わせが数件あったという。総領事館の館員がメディアアラート翌日に病院に行ったが、男性が日本人であるという確証が得られなかったため、在留邦人やロサンゼルスの日系社会に対しての公表や情報の提供を求めるメールなどは発出していないという。心当たりの人は電話424・306・5305、ハーバーUCLAメディカルセンターまで。しかし病院では「邦人安否の確認は日本総領事館にして欲しい」と話している。