パスポートの更新、オンラインで可能に

来年3月から

 外務省は9月30日、今年4月に公布された改正旅券法について、9月30日に同法施行令等の閣議決定が行われ、オンラインでの旅券切替申請に関する同改正旅券法令が2023(令和5)年3月27日から施行されると発表した。パスポートの更新がオンラインでできるようになる。

 今回の改正は、旅券に関する国際的な動向や情報技術の進展を踏まえ、(1)申請者の利便性の向上、(2)旅券事務の効率化、(3)旅券の信頼性の向上、(4)新型コロナウイルスの感染拡大等の社会情勢の変化に対応した制度の見直しを図るために行われた。 

 まず来年3月27日から、旅券(パスポート)の発給申請手続きが一部オンライン化される。具体的には、旅券の残りの有効期間が1年未満の場合に新たな旅券の発給を申請する「切替申請」の場合、電子申請が可能となり、申請時の出頭が不要となる。

 また、旅券を紛失または焼失した場合などにも、オンラインでの届出が可能となる。さらに、大規模災害時の旅券手数料の減免が可能となるほか、電子申請の場合のクレジットカードによる手数料のオンラインでの支払いも、一部の在外公館から順次可能となる。

 なお、過去に旅券を申請したものの受領せず失効した場合、同じ申請者が5年以内に再度申請をする際、手数料が通常より高くなる。

 外務省では、国民の利便性の向上や事務の効率化に向け、今後とも領事業務の電子化を着実に進めて行くとしている。