日本人ピアニスト襲われる

海野雅威さん地下鉄駅構内で

改札出口で男女8人が通せんぼ。ぶつかったと言いがかりつけ暴行

 ニューヨーク在住の日本人ジャズピアニスト、海野雅威 (うんの・ただたか)さんが、9月27日午後7時半ごろ、ハーレム135丁目地下鉄駅(B・C線)構内で突然8人の男女に襲われ、鎖骨骨折、頭を含む全身にアザを受ける怪我を負った。

 海野さんが地下鉄を降り、誰もいない改札を抜けた後、男4人、女4人の8人が出口をふさぐ様な形で通行を妨害したため、通り抜けようとしたところ、その中の一人の女性がぶつかったと言いがかりをつけ、同グループの複数人が殴りかかった。他に地下鉄を利用している人はいない状況で、逃げようとしたところ、同グループに後を追いかけられ更に殴られて負傷した。暴行を受けた後、海野さんは、救急車で運ばれ病院で数日を過ごし退院したが、手術が必要である可能性が残っているという。友人らがクラウドファンディングを立ち上げたが、目標額に達したため終了している。海野さんは「今回はたまたま地下鉄駅でしたが、ある一つの駅だけが危なくてあとは安全かといったらそういうことではない社会情勢だと思いますので、とにかくどこを歩くにも人気のない場所を避けて欲しいです」と話している。