富士フイルム・プリントライフ写真展2019
グランドセントラル駅に1万3600枚
グランドセントラル駅構内のバンダービルトホールに展示された1万3600枚のプリント写真は実に壮観。足を止めて見入る来場者たち
富士フイルム・ノースアメリカ社は、16日から20日まで、マンハッタンのグランド・セントラル・ターミナル駅構内で、昨年に続き米国で2回目となる写真展「富士フイルム・プリント・ライフ写真展 2019」を開催した。
写真を撮る喜び、プリントして飾る楽しさ、写真で残す大切さを発信するのが目的で、通常のフォトコンテストと異なり、応募者全員の写真が展示される参加型写真展で同社ウェブサイトを通じて全米各地から一般応募された1万3600点以上の作品を展示した。
日本では既に2006年から開催しており、昨年度から米国を含め世界各地においても本格展開、今年度は、米国以外に、カナダ、ブラジル、英国、フランス、トルコ、南アフリカ、インド、タイ、中国でも開催され、全世界で 応募総数約10万人以上の写真を展示する。
友人の写真を見にきたという女性は「ここで写真を撮影していま送ってあげたところ」と自分も入れて撮影、フォト・イン・フォトの手法でその場からメールで送信した。ニューヨーク州北郊チャパカから写真を応募したというキャシーKさんは、両親や家族と会場を訪れ、自分の写真が展示されている場所で記念撮影するなど盛り上がっていた。羊の写真を2枚。草を顔中に付けて食べている顔が可愛らしい。
同社では今月11日にスマホからのチェキ・プリントできる新型プリンター「LINK」を世界同時発売しており、展示会場にはスマートフォンからの即時プリントサービスコーナーを常設、写真をプリントする楽しさをその場で体験できた。期間中は、会場を訪れた人々がプリントの魅力を実感して 写真をプリントすることの意義も存分に感じていたようだ。
富士フイルム・ノースアメリカ社の岩﨑哲也社長は「グランドセントラル駅という多くの人が訪れる場所で開催できたこと、大勢の人々に見ていただきプリントする楽しさを感じてこもらえたことがなによりうれしい」と述べ、今回発売されたLINKについては、「スマホからのプリントならLINKと言われるくらいスタンダード化していきたい」と意気込みを見せた。
また、今回の写真展では、写真団体「100cameras (www.100cameras.org)」の特別展示スペースを設けていた。民間非営利団 体である「100cameras」は、困難な環境にいる世界中の子供たちに、写真を通じて自分たちの経験や将来の夢を発 信するための方法を提供した。子供たちが撮影した写真はオンラインで販売され、その全収益は医療や教 育などの資金として子供たちのコミュニティーに還元される。同時に富士フイルムは、FUJIFILM FinePix XP130 カメラ200台を同団体に寄付するなど社会フィランソロピー活動にも力を入れている。