NYの魚屋さん、首相夫人が来店

豊洲からWegmans直送

 岸田裕子首相夫人が22日午後、ニューヨーク市内の老舗大手スーパー、ウェグマンズを訪問し、地下の

魚屋「SAKANAYA」を視察した。同スーパー創業者のダニー・ウェグマン会長とポーラ夫人が出迎え地下の魚売り場へ案内した。100年続く日本の老舗「魚力」(本社東京都)が、日本の「魚屋」のコンセプトをそのまま再現。日本全国から豊洲に集まった魚を空輸便で週2便直送。産地から1日、遅くとも2日でニューヨークの店頭に並ぶとの説明に夫人は熱心に聞き入っていた。当日は本マグロの解体も披露された。

(写真上)左からマグロを解体披露した職人エイドリアンさん、首相夫人、ポーラ夫人、ウェグマン会長(22日午後、三浦良一撮影)

岸田首相夫人が献花

グラウンドゼロを訪問

 岸田裕子首相夫人が22日午前、米同時多発テロの現場となった9・11メモリアルと博物館を訪問し、犠牲者を追悼し献花した。

 当日は水が内部に流れ込む滝のようになったメモリアルに一つひとつ刻まれた犠牲者の名前を、博物館のクリフォード・チャーニン館長からの説明を聞きながら足を止めて見入っていた。日本人の名前の前に来た時は、夫人は静かに黙祷を捧げた。

 このあと、世界貿易センタービルが建っていた跡地の間に設けられた献花の場所で、白い花を手に花台に歩み寄って静かに捧げた。夫人一行は、案内されながら博物館内を視察。事件から23年の時の流れを経て今なお世界の多くの人に惨状を伝える熱で曲りくねった鉄柱や、押しつぶされたFDNYの消防車などを見て回った=写真・本紙撮影=。