政府職員装い「逮捕する」など脅す
日本大使館注意を喚起
ワシントンDCの日本大使館は14日、ソーシャル・セキュリテイー番号(SSN)に関する詐欺の手口を公開して注意を呼びかけている。
■「SSN詐欺」対策
(1)詐欺行為者は社会保障局その他政府機関職員を装い、「あなたのSSNに問題がある」などと電話やEメール等で連絡してくる。逮捕その他法的措置を取ると脅してきたり、給付金の増額をオファーしてきたりすることもある。
(2)通常、社会保障局が電話連絡を行うのは、あなたから依頼がある場合または継続案件である場合に限られる。
(3)以下に該当する連絡は詐欺と疑うこと。
・SSNやアカウントに問題があると言う
・反則金や債務の支払いをギフトカード、電信送金、プリペイド式デビットカード、デジタル通貨、または現金の郵送で行うよう求める
・逮捕や法的措置を取ると脅す
(4)社会保障局から電話することはあっても、以下を行うことはない。
・脅す
・SSNを停止する
・至急の支払いを求める
・現金、ギフトカード、プリペイド式デビットカード、電信送金による支払いを求める
・ギフトカードの番号を聞く
(5)自分と家族を守るため以下の行動を取ること。
・疑わしい電話を受け取った場合、電話を切り、社会保障局OIG(https://oig.ssa.gov/)に報告する
・不明の番号に折り返し電話しない
・大きな買い物や財政的な決定を行う前に信頼のおける人に助言を求める
・被害にあったら恥ずべきものと思わず届け出る
・さらに詳しくオンラインサイト(https://oig.ssa.gov/scam )で学ぶ
・この情報を他の人とも共有する
■フィッシング・メール対策
(1)社会保障局から送信するメールのほとんどはメールアドレスの末尾が「.gov」であり、同局委託業者が(これとは異なるアドレスから)オンラインサービス利用促進のための広報メールを直接送信することはあるが、いずれの場合もメール内のリンク(ロゴ、写真を含む)はすべて公式ウェブサイト(必ず「gov/」が付いている)に飛ぶよう設定されている。
(2)メールの見た目で判断することなく、リンクに正しいURL(ウェブアドレス)が設定されていることを確認する。リンク上にマウスカーソルを当てリンク先のURLを表示させ(クリックしない)、不審な点がないか確認する。
正しいURLの例 https://www.ssa.gov/myaccount/
不正なURLの例 https://www.socialsecurity.gov.gmx.de/ ※「gov」のあとに「/」(スラッシュ)がない、などの特徴がある。一見見分けがつかない巧妙なスペルになっているので要注意。