大麻まん延、消費量急増

NY市合法化で世界一

価格比較、違法の東京1位

  大麻由来のカンナビジオール(CBD)製品や健康に関する最新情報を提供するカンナビジオール・メディカル・ニュース(CFAH)はこのほど、世界140都市の大麻の平均価格を比較した「2023年度カンナビス・プライス・インデックス」を公表し、NY市は大麻消費量が最も多い都市であると伝えた。 

 NY州は21年に、マリファナは3オンスまで、液状のチンキやオイルなどに使われる濃縮物の場合は24グラムまで、21歳以上の大麻所持、使用、購入、輸送を合法化した。また同州は今春、NY市内では53件以上の嗜好用大麻の販売許可申請を認可した。同調査結果の年間平均消費量ランキングでは、1位のNY市は62・3メートルトン(6万2300キロ)で、国内2位のロサンゼルス35メートルトンの倍近くに相当する。マンハッタンでは合法・非合法も含め堂々と看板を出して大麻を販売している。

 総合ランキング上位10位は2位シドニー(違法)、3位ロサンゼルス(合法)、4位シカゴ(合法)、5位ローマ(違法)、6位ヒューストン(一部合法)、7位トロント(合法)、8位東京(違法)、9位プラハ(違法)、10位ウィーン(違法)。 

 価格に関しては違法の東京が最も高く、1グラム当たり33・8ドル、次いで2位ダブリン(違法)、3位エストニア首都タリン(合法)、4位イスラエルのリション・レジオン(合法)、5位ノルウェーのスタバンゲルとなっている。米国内で最も高いのはワシントンDCの19・1ドルで、ニューヨーク市は12・5ドルで4位だった。

(写真)無許可の大麻販売店が並ぶマンハッタン