高氏奈津樹・作
野外彫刻を除幕
ニューヨーク在住のアーティスト、高氏奈津樹(たかうじ・なつき)の野外彫刻2作目「ウィンドウⅡ」が、6月にウエストチェスターにあるライ公園に設置され、7月26日に除幕式とアーティストトークが行われた。
今作は2014年リバーサイドパークに展示された一作目の「ウィンドウ」と同じく巨大な彫刻内にブランコがある参加型の作品で、式典で高氏さんは「ブランコは日々動き続ける私たちの日常を表し、それを囲む彫刻は結界のような精神的身体的なバリアへのメタファーが込められている。『ウィンドウ』というタイトルは私たちのフィルター=考え方や視点という意味を持つ」と語った。
ライアートセンター代表メグ・ロドリゲスさんは、「設置以来『ウィンドウ』はライ公園により多くの人を惹きつけていて、すでにコミュニティーにとって特別な存在となりつつある。空席であることは珍しい」と話し、パブリックアートの重要性も強調した。同作品は来年の秋まで設置される予定だ。