今回で通算4回目となる、日本各地で「かざぐるま式リハビリ・看護」介護サービスを提供するケアブリッジ株式会社主催の「日本の介護・帰国支援セミナー」が、7月26日の午後、ニューヨーク市内のグローバルラボで開催された。今回も定員を超える参加者が集まった。
まず、同社CEOの青木幸司さんが登壇。世界幸福度調査のランキングで米国は18位、日本は54位であることを紹介。ハッピー・シニア・ライフを頭に描いて実践していくことが必要と説き、参加者に対して「社会的健康」「経済的健康」「精神的健康」「身体的健康」の分野から計20問の質問をした。その回答は平均17〜18個が「はい」だったことから、青木幸司さん「『はい』の平均が10個の日本国内と比べ、健康」と参加者に伝えた。また、幸せになる4つのコツとして、「アクションを起こす」「他人を喜ばせる」「自分を肯定する」「他人と比較しない」と解説。「あの時にやっておけば良かった」と最後に後悔しないよう、充実した老後を過ごすための、準備が必要だと話した。
休憩を挟み、同社看護師の加藤千晴さんと同社COOで理学療法士の平田裕也さんが、病院や他の介護施設とは異なる「かざぐるま式」のリハビリや看護の特長を紹介。西洋医学の即効性と東洋医学の根本治療のハイブリッドとなる同社のサービスで、病院のいらない世界を目指していると話した。利用者が、楽しくやりたいことを実現できる暮らしを取り戻すため、身体的・精神的に「健康」になる努力をしていることを実例を挙げて紹介した。
また、同社と、提携する企業やプロフェッショナルとで共同実施している帰国支援サービス「ふるさとプロジェクト」についても説明した。
最後は、参加者を「数年のうちに具体的に帰国を検討しており介護サービスも考えている人」と「当分帰国の意思はなくまだ現役で仕事も頑張りたい人」の2グループに分け、前者には具体的な帰国支援サービスの内容を説明、後者には同プロジェクトの現地パートナーとしての可能性を案内した。
また、セミナーとは別に、より細かく具体的な相談をしたい人向けに、同セミナーの前日、当日、翌日の3日に分けて個別相談会も実施した。
同社は、11月後半にまた同様の第5回セミナーを企画しており、その際はマンハッタンのほか、初めてニュージャージーでも開催する予定だという。