脱マスク後の美容、時代が求めるメイク方法

美・ファイン研究所がウェビナー

 美・ファイン研究所(東京都渋谷区)は6月28日、「実践体験型で学ぶ 脱マスク後のシェイプメソッド」と題したオンライン美容セミナーを開催した。脱マスクで隠れていた顔のアウトライン問題解決策を多角的にアプローチ。顔のアウトラインをシェイプさせ、肌のハリ感をピンとさせるフェイシャル技術 「シェイピングケア」実践型の美容セミナーを行った。

 まず、88歳の現役美容研究家・小林照子さんが美容の考え方として「働く女性の輪郭」と題して講演した=講演要旨参照=。

 続いて、西森彩さんがフェイシャル技術の実践として「シェイピングケアの実践」を35分間デモンストレーションした。肌表面のトリートメントと内側からの刺激が融合することにより、効果的なケアを説明。顔の悩みに応じた「シェイピングケア」の実践では顎下のダボつきやフェイスラインを引き締める方法を伝授した。職業上の必要からNYで受講したという男性は「30分ほどの実践でしたが、終わってから鏡で自分の顔を見たら、確かに顔のたるみや首のしわ、ほうれい線の彫りの陰影が改善されて顔が若返っていた。男性にも効果あり」と感想を述べていた。

 メイクアップ技術を説明した山口童子さんは、シェイピングメイクのポイントと題して、「シェイピングケア」で引き締まった肌を、より小顔に演出するためのベースメイクや顔の逆三角形を意識すること、縦幅を短くすること、横幅を長くするなどのメイクのコツを解説した=図参照=。

働く女性の輪郭

小林照子さん講演

 小林さんは講演で、多種多様な個性を生かした時代だからこそ、自分の生き方の「輪郭」を明確にし、好印象につながる顔作りが大切と説いた。1970年代は、マーゴ・ヘミングウェイのような太い眉の強い女が象徴だったが80年代に入ると賢くて可愛い「かしこ可愛い」しっかりした顔に人気があった。そして現代はKポップに代表されるように男女共に中性的で逆三角形の艶のある色白な透明感のある風のように軽いイメージの顔が主流になっている。「風の時代のフットワーク」として、顔の面積をヘアスタイルで隠すのではなく、輪郭を隠さずに上手に見せるコツをアドバイスした。

 また加齢とともに顔も体も、桃のようなまん丸のピチピチした状態からピーマンのようなゴツゴツした形になっていくが、それは、しっかりと生活力のある、大人のやる気のある顔立ちになるという見方もできる。でも、できるだけ逆三角形の若い顔に見えるスタイルを保つことが大事。顔は彫刻のように立体的で奥行きがあるので、スカルプ(頭皮)ケアと温と冷の美容作用で肌を綺麗にする方法があるのでぜひ努力して欲しいなどと語った。