ニューヨーク発で参加者を募集
バージニア州ダンフリースを拠点とするゼロ・グラビティー社(ZERO-G)は8月21日から9月19日まで、ニューヨーク州内の空港発の無重力体験ツアーを提供する。
同社は、現在米国内で唯一、連邦航空局(FAA)が指定する空域(長さ100マイル、幅10マイル)の飛行を認可されている民間の企業で、航空宇宙局(NASA)とは異なり、専門研究者だけでなく観光客も利用できる。同機(ボーイング727型機)は、上空2万4000フィートまで上昇した後、パイロットは3万2000フィートに達するまで機体を徐々に45度に傾けていく。この過程の間で、乗客は重力1・8G、20〜30秒間の無重力を体感できる。機内では、壁や天井にパッドを施した客室を浮遊しながら、空中に注いだ水の水滴が浮かぶ様子を観察し、空中に撒き散らしたM&Mチョコレートの粒を追いかけ、「ジャンプ力が世界最高のバスケットボール選手よりも10倍長く滞空できる」という。
料金はひとり当たり7500ドルで、朝食、飛行トレーニング、同社の飛行スーツやグッズ、無重力体験記念祝賀ランチ、無重力体験証明証、飛行中の写真や動画などが含まれる。NY発のスケジュールは、8月21日ウエスサンプトン、9月12、13日ニューアーク、19日ロチェスター。これまでの同機には、物理学者の故スティーブン・ホーキンズ氏、1960年代のアメリカの人気SFテレビ番組「スタートレック」で宇宙飛行士役のレギュラー登場者だった日系人俳優、ジョージ・タケイ氏=写真=、歌手ジャスティン・ビーバー氏、実業家マーサ・スチュワート氏などの著名人を含む約1万7000人が搭乗し無重力を体験している。
同機の詳細やチケットの予約はgozerog.comを参照する。
(写真)無重力を体験する日系俳優のタケイさん(左)