地元現地校の日本人高校生が企画
ウエストチェスター郡ハリソンで2日、駅隣接のハリソン図書館前の公園を会場にハリソン日本祭りが開催された。快晴の日曜日とあって、大勢の日米市民が詰めかけて大盛況となった。地元ハリソン高校の日本人生徒たちのボランティアによって企画、準備が進められた手作りながら、総合商社をはじめとする大手進出日系企業や食料品店、学習塾、寿司店、リムジン会社など日系社会からも手厚い金銭的支援が寄せられた。企業協賛金と収益の一部は、今年1月に発生した能登半島地震の被災者への義援金となる。(写真上:NYの盆踊りグループBon-Dan NYCのリードで東京音頭などを踊る若者たち(2日午後1時30分、写真・三浦良一)
ハリソンは、ここ数年で子育て世帯の日本人人口が急速に増えており、会場はさながら日本のお祭り会場のような賑わいとなった。書道や折り紙などの体験と展示を通して日本の文化と理解を深めてもらうための文化ブース、輪投げやヨーヨー釣りなど日本の伝統的なゲームのほかステージパフォーマンスなどのプログラム、焼き鳥、お好み焼き、焼きそば、おにぎりなどお祭り食べ物ブースが並んで長蛇の列となった。地元の消防、警察も全面的に協力した。
とうもろこしと焼き鳥を焼いていたハリソンの日本食料品店「おいしんぼ」の店主、高田英紀さんは「パンデミック前のハリソン日本祭りをなんとか復活させたいと思っていたら、日本人高校生たちが中心になって実現してくれました。町に笑顔と元気が戻ってきて嬉しいです」と話していた。