空手の日米武道館、NYで創立1周年

 バイオリニストとして知られる五嶋龍さんがニューヨークで空手道場「日米武道館」を設立して1年になる。その記念パーティーがミッドタウンの道場で11日昼開かれた。「伝統的な価値観を現代に生かす」をモットーに、武道を通じて日本とアメリカの文化の懸け橋になるため、現代的なアプローチをとっていくとして道場をスタート。目標は「年齢や性別、国籍に関係なく常に人格、運動能力、向上心を育むマインドセットを養う」ことだ。実は五嶋さんは、7歳から空手を始め、日本空手協会三段の有段者。米国ナショナル空手フェデレーション三段、日本空手協会ナショナルチームメンバー、AAUメダリスト、船越義珍杯 第14回 世界空手道選手権大会ファイナリストにも選ばれたことがある。

 幼少より、バイオリン、空手に親しみ、勉学の傍ら世界に名だたるオーケストラとの協演、リサイタル、メディア出演を重ねる。実姉は世界的なバイオリニストの五嶋みどりだ。ハーバード大学在学中より多面に渡る企業設立に関わり、音楽家、起業家、空手家である経験を生かして、社会活動にも貢献するマルチ武道家。武道が他の仕事と両立できないとは考えていないが「現在は、バイオリニストと空手師範の二兎は追わない」とキッパリ。五嶋さんは「1周年を迎えた道場の生徒たちには、間違いなく人間のプライドと武芸をもって積み重ねる健全な息吹を感じさせています。老若男女、国籍を超えた大きな輪、和、がより一層のエネルギーを持って育つことに期待しています」と話す。日米武道館基金制度も設立した。大会に参加する際の選手の経費の支援、進学にあたっての奨学金などがファンドの対象になる。練習は、日米武道館(7番街255番地3階、電話603・803・3757)で、稽古は毎週火曜、木曜、土曜。問い合わせはEメール info@jabudokan.com 詳細はhttps://linktr.ee/JABudokan