【編集後記】
みなさん、こんにちは。アメリカの大学の中でも最難関と言われる米東部アイビーリーグ全8校のうち、なんと5校から合格通知をもらった日本人女子学生がいます。この人はクイーンズ区アストリアに住む延原伶さん(17)で、ブロンクスサイエンス高校を今年卒業。3月9日に、コロンビア大学と3月15日にコーネル大学から、受験者の0.3%に事前に通知される合格内示書が届いたそうで、3月30日にはプリンストン大学、ブラウン大学、ペンシルベニア大学の3校からも相次いで合格通知が届きました。将来医学部に進むことを希望している延原さんは、大学卒業後の大学院で医学部のあるコロンビア大学に進学することにしたそうです。NYで生まれ、小学校1年生から高校2年生までニューヨーク補習授業校LI校に在籍していた延原さんは、補習授業校に通ってよかったことは「日本語を話し続けることができたこと、日本の文化、日本語の大切さ、日本とアメリカの文化の共通点を日本人の目線で学ぶことができたこと」だそうです。本紙今週号では、一体どうやったら5つのアイビーリーグから合格通知をもらうような子供が育つのかを知るために、主に幼少期にどういう育ち方をしたのかに焦点を当てて一問一答形式でインタビューしました。仕事柄、多くの成功者、ひとかどの有名人になった人物にインタビューをすることが多いのですが、勉学に限らず、スポーツや芸術など分野を問わずに自分の目標に向かってそれぞれ実現した人には、ある共通するものがあることに気がつきました。それは、ほとんどの人が、一様に小学校低学年の時に、人生を決定づける何かに出会っていることです。何かをしたことが先生に褒められた、親に褒められて嬉しかった、友達から褒められた、親に連れて行ってもらったお芝居に、音楽に魅了されたなどなど。小さなきっかけが、親の何気ない言葉が、先生の一言が、子供の生きる道を作ります。そんな思いを抱き、話を聞きました。本紙今週号の1面と5面に掲載しています。子育てに関係ない人でも、自分の胸に手を当てれば、ははーんと思い当たることがあるかもですよ。ちなみに延原さんのご両親は共に日本人で2人とも元歌手です。それでは皆さんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)