予備選挙28日投開票

NY州知事選挙に向け

 ニューヨーク州知事選挙 (11月)に向け、民主、共和それぞれが党の候補者を一人に絞る予備選挙が6月28日(火)に行われる。

 民主党からはキャシー・ホークル現知事(63)、トーマス・スオジ連邦下院議員(NY州第3区、59歳)、ジュマアン・ウイリアムズNY市政監督官(46)が予備選に立候補している。

 共和党からは、リー・ゼルディン米国下院議員(NY第1区、42歳)、ロブ・アストリーノ元ウエストチェスター郡行政官、ルディ・ジュリアーニ元NY市長の息子アンドリュー・ジュリアーニ元トランプ政権補佐官(36)、実業家のハリー・ウィルソン氏(50)が立候補している。

 エマーソン大学の世論調査(5月1〜3日)によると、支持率は民主党はホークル氏が45%、スオジ氏12%、ウイリアムズ氏が7%。共和党はゼルディン氏が26%、ジュリアーニ氏が18%、アストリーノ氏が16%などとなっている。

 民主党候補者による1回目の討論会は6月7日に行われた。他候補からホークル氏は、10年前に全米ライフル協会からの支持を得たことがあること、新しいNFLバッファロービルズ・スタジアム建設への多額の助成金が本当に必要なのか、また副知事に選んだライアン・ベンジャミン元州議会議員が賄賂と詐欺の容疑で起訴されたことなどを問題にされた。ホークル氏はこれらに冷静に対応、自身の優位が崩れるほどには至らなかった。

 共和党候補の討論会は13日に行われた。民主党候補の2回目の討論会は16日に行われる(放映はNBCとテレムンド47)。 

 ニューヨーク・タイムズは13日、編集委員会の意見として、現職のホークル知事を支持すると社説で表明した。昨年8月、アンドリュー・クオモ前知事がセクハラ疑惑で辞任したことで副知事から知事に昇格したホークル氏だが、副知事を除けば、任命したメアリー・バセット州公衆衛生局長、ヤンノ・リーバー・メトロポリタン交通局CEO、キャスリン・ガルシア知事室最高執行責任者らは全員よい仕事をしていると評価。