人種関連の書籍アマゾンで上位占める。

全米で人種や人種差別
白人優越主義書籍人気

    インターネット通販大手のアマゾンは4日、最新のベストセラー・リストを公表し、ジョージ・フロイドさんが白人警察官に殺害された事件後、国内全50州で人種や人種差別主義、白人優越主義に関する書籍の購入が急増していることがわかった。

 同サイトでは、多くの自叙伝や解析的なノンフィクション、子ども向け書籍は完売し、オーディオ書籍や電子書籍のみ購入可能だという。同社の売上ランキングの1位は、人気を博している7位の『ハンガー・ゲーム』を抑え、ロビン・ディアンジェロ著『ホワイト・フラジリティ(白人の脆弱性)』があがった。そのほか上位10位には、アメリカン大学の歴史学者であるイブラム・X・ケンディ氏の『ハウ・トゥ・ビー・アン・アンチレイシスト(人種差別反対主義者になる方法)』『スタンプド・フロム・ザ・ビギニング(はじめから踏み鳴らしていく)』の2冊、アフリカ系米国人作家タナハシ・コーツ氏の全米図書賞受賞作品『ビトウィーン・ザ・ワールド・アンド・ミー(世界と私の間)』、ミッチェル・アレクサンダー著『ザ・ニュー・ジム・クロウ』、そしてセサミ・ストリートの絵本『ウィ・アー・ディファレント、ウィ・アー・ザ・セイム』が入っており、現時点ですべて完売となっている。

 一方、4日付のニューヨークの地元情報誌「タイムアウト(自宅待機を促す目的で、現在は改めタイムイン)」の記事は、NY市内のアフリカ系米国人書店オーナーたちがすすめる書籍を紹介している。サウス・ブロンクスで「ザ・リット・バー」を営むノエル・サントスさんは「ディア・ホワイト・ピープル」と題し、白人ニューヨーカーにすすめる書籍リストを展開している。同店は新型コロナウイルス感染の影響で一時的に閉店しているが、需要が急増し、同店ウェブサイトにネット通販のページを開設した。

www.timeout.com/newyork/news/black-owned-bookstores-in-nyc-are-doing-record-business-060420