四国アイランドリーグ来米で
日本のプロ野球独立リーグである「四国アイランドリーグplus」の選抜チームが、2016年に続き3度目の北米遠征のため来米した。6月中旬からニューヨーク、ニュージャージー、そしてカナダのケベックで米国のベースボール独立リーグ「カンナムリーグ」に所属する現地の6強豪チームと公式戦20試合を行っている。17日、ニューヨーク総領事公邸で、四国アイランドリーグplus理事長の坂口裕昭さんと元ニューヨークヤンキースの松井秀喜さんの対談が選手たちを招待して行われた。
「相手のピッチャーの球が凄くて打ち取られるのはしかたないが、ど真ん中の直球を打てなかったらそれは自分の責任。雨で試合開始時刻が遅れるなど、自分でコントロールできないことは受け入れるしかないが、打席に入るまでは、全部自分でコントロールできるので、そこをいかに努力を継続するかが大切だ。自分に期待されていることは長打を打つ、ホームランを打つということに尽きるので、自分にできる最大の努力は、バットの素振りだった。野球が好きだから努力することが苦にならない。結果を継続することはできないが、努力を継続することはできる。当たり前に普段やるべきことをやっていることをグラウンドでもやることが大事。スカウトがきてるから今日は頑張ろうとか、その時だけ張り切っても結果は出ない。スランプという言葉は好きではない。王選手やイチロー選手のような凄いバッターがもし打てなくなったらそれは本当にスランプと言えるかもしれないが、普通は結果が出ないのは、技術がなくて気持ちが伴っていないからで、まだ自分にできていないところがあるということだと思う。お酒を飲んで次へ行こうとしても何にもならない。
体調管理は、特別なことはしていない。球場に行ってユニフォームを着れば、気持ちは自然にオンになる。自分のための練習は、ユニフォームを着ていない時にしかできない。
自分は石川県の出身で、プロ野球が来るのは年に1回くらい。子供にとっての試合はビッグゲームだ。試合が終わって選手が笑顔で手を振ってくれたとか、名前を呼んだけど無視されたとか子供心は、強烈にその後の人生に刻まれ忘れない。だから相手の立場に立ってのファンサービスは大切だ。独立リーグに皆さんそれぞれいろんな思いで入られたことだと思う。その時の初心を忘れないでほしい。自分で考え自発的にやったことじゃないとそれは自信には繋がらない。自分にできることを続ける努力をして頑張ってください」と激励した。
▽21日(金)午後7時、22日(土)6時、23日(日)2時:対ニュージャージー・ジャッカルズ Yogi Berra Stadium(8 Yogi Berra Drive, Little Falls, NJ 07424) ジャッカルズ戦の3試合では、入場者にリーグ北米遠征スポンサーであるゼブラからペン、同北米伊藤園からお茶が無料配布される。22日NY総領事の山野内勘二大使による始球式も予定されている。