編集後記 5月23日号

みなさん、こんにちは。ニューヨーク州で15日、フィンガーレイクスなど北部の感染者の少ない地域で、建設業などの経済活動が再開されました。クオモ知事は、新規感染者数、病床の空き、検査数など7つの基準を満たした地域から4段階で経済活動を再開させていくとの方針を出しています。第一段階では、製造業や卸売業、農業、漁業、林業などのほか、生活に必須(エッセンシャル)ではないとされていた小売店が受け渡しのみだが営業できるようになります。州の10の地域のうち第一段階での経済活動が再開したのは、セントラルニューヨーク、フィンガーレイクス、モホークバレー、ノースカントリー、サザンティア。一方、ニューヨーク市やウエストチェスター郡が含まれるミッドハドソンなど基準を満たさない地域は、外出規制と事業所閉鎖の28日までの延期が決まりました。クオモNY州知事は経済再開は、政治的判断ではなく、医学的数値の判断で行うとして、条件を満たした地域から順次再開していく方針です。ビーチもニューヨーク市以外の州内の公営海岸が、メモリアルデーウイークエンドの今週末からオープンするなど徐々に生活を取り戻そうという動きが出ています。日米郵便事情などはまだかなり遅延が出ていて1か月以上たっても相互に届かない状況が続いています。ニューヨークと日本とを結ぶ空の便は、全日空が本日21日、6月15日以降6月30日までの国際線運航スケジュールを発表し、ニューヨーク成田路線は現状に1便を追加して週2便で運航すると発表しました。いまの時期に帰国する人というのは、肉親の病気など、どうしても緊急で戻らなくてはならない人ばかりだけに空の命綱と言えます。引き続きの自宅待機と外出自粛ですが、もう少しの辛抱でしょうか。お知らせです。5月は、本紙発行日の土曜日が5回あるため、第5周となる来週5月30日号は6月6日号との合併号となります。次回の配達は6月4日(木)となります。本紙「週刊NY生活」は非常事態においても毎月4回の通常発行を続けております。それではみなさん、よい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)