子供の髪の毛を切る方法

プロフェッショナルに聞きました

小須田さん

 新型コロナウイルスの感染拡大予防のための自宅待機が長引いて、そろそろ子供の髪の毛も伸びてきた。ヘアサロンは休業状態だし、出張ヘアカットも濃厚接触を避けるために自粛の状況。そんな中で、素人が自宅で髪の毛を切るための秘訣をプロのヘアデザイナーにアドバイスしてもらった。指導してくれたのは、マンハッタンのヘアサロン、ミングル・ソーホーのオーナーヘアデザイナー、小須田茂良さん。ニューヨーク日系人会(JAA)のシニア無料ヘアカットも担当しているベテランだ。

 まず、散髪を始める前にどこで髪の毛を切るかを決める。絨毯などのある部屋はやめ、板張りの部屋に新聞紙などを敷き、切った髪の毛を後で掃除しやすいようにする。一戸建住宅なら屋内ガレージや裏庭のパテイオなどがあれば、寒くなければ外での散髪も手間がかからない。切った髪の毛が床に落ちないようにするケープも市販されているが、なければ、大型のゴミ袋の先端をカットして頭から被って首との間に髪の毛が入らないようにテープなどで止めても良い。

 切る前に、子供なら、じっとして動かないように言う。まず髪の毛を霧吹きなどで濡らす。男の子の場合は、ハサミは、襟足など一番短くするとこかろから入れるが、例えば、3週間くらい前のヘアスタイルに戻すだけなら約1センチほど髪の毛を均等に短くカットすれば良いだけなのでどこから切り始めても良い。髪の毛を地肌から垂直に持ち、先端を1センチ切る。髪の毛の束を、地肌に沿って1センチから1インチ(約2・5センチ)幅で束ねて切っていく。束ねる間隔が広がると切った跡が段々畑みたいになってしまうので、幅は短めに細かく束ねるのが秘訣だ。切るときは、同じ長さに切ること。すかしバサミは、ボリュームを薄くすることができる。ハサミと同じく、髪の毛を地肌から垂直に持ち、1回すかしバサミを入れたら、先端の方に少しずらしてまたカット。先端に行く従い先細りに習字の筆のように毛先を細く薄くするようにすかすのがコツだ。耳の周りは慎重に、耳を切らないように左手でガードして注意しながら切る。このとき自分の手も切らないように。

 女の子の場合は、後ろで真ん中で分けて、手で押さえて、人差し指と中指で挟んだ手をあまり上に持ちあげないで、同じ高さでカットするとワンレングスに切ることができる。

 ご主人の髪の毛は、基本男の子と同じだが、耳を出すか、髪の毛をかぶせて長めにするかを調整する場合は左右同じになるように注意する。奥さんの場合は、自分でカットするのは難しいので「もし我慢できるのであれば、待ってプロに切ってもらうのが一番いいのですが、もし我慢できない場合は、頑張って切ってください。くれぐれも自分の手など余計なところまで切らないよう気を付けてください」と小須田さん。ヘアカット用のハサミはネットでも販売しているので一つ購入しておくと便利だ。値段はさまさまだが、セットで40ドル前後のものなら品質的には問題ないそうだ。