北米伊藤園のお茶梱包施設があるブルックリンのインダストリアルシティーで3月21日昼、マンハッタンの名門校スタイブサント高校の生徒15人がお茶についての基本的な知識と煎れ方について講義を受けた。
講師は、同社エグゼクティブ・バイス・プレジデントのロナ・ティソンさんとプロダクト・マネージャーの桜川麻木さん。お茶に関する歴史解説やお茶の種類が紹介され、生徒たちは「和敬静寂」というお茶の心得についてなど興味深そうに聞き入っていた。講義の後は、実際にお茶の煎れ方を指導してもらいながら体験して日本文化の茶の味を楽しんだ。最後は同社が取り組む俳句についても紹介を受け、実際に俳句を作って鑑賞した。同社では数年前から、ニューヨークの学生向けにお茶啓蒙活動の一環としてこうしたイベントを過去数回実施している。
生徒たちが作った俳句から次の3句が紹介された。
夕方の電車 私も太陽も 家に帰る(シェリル・チェン)
嵐去り 水たまりにのこった サンダル一つ(ジェシカ・パーク)
山あいに 弧を描く虹 梅雨終わる(フィーニックス・ザン)