NYの信元さんにプロスピーカーの最高栄誉賞

 世界最大のプロスピーカー協会であるナショナル・スピーカーズ・アソシエーション(NSA)は18日、秀逸なエリートスピーカーにのみ与えられる「CSP®」(Certified Speaking  Professional)の称号をブレイクスルー・スピーキング代表のリップシャツ信元夏代さんに授与すると発表した。同称号は、プロスピーカーのアカデミー賞とも呼ばれる栄誉ある称号で、保持しているのは世界中で数百人とされ、日本人として受賞するのは初めて。

 CSP®称号の取得は、4次の厳しい審査をクリアする必要がある。特に第三次審査の「基調講演を最低40分行う動画」の提出は、信元代表にとって最大の挑戦だったという。そこに選んだのは、信元代表が「個人的な困難を乗り越え、自身が最高のパフォーマンスを発揮した」と確信しているシカゴでの基調講演だった。それは、日本にいる母の危篤を知らされたあと、たった3時間後に行った講演だった。信元代表はプロとして基調講演を務めきり、すぐに日本へ飛んで葬儀を執り行った。 「あの舞台に、母がいてくれました。このCSP獲得は、母からの最期のプレゼントなんです」と信元代表は当時を振り返って喜びを語る。信元さんは、2015年にブレイクスルー・スピーキングを創立。同社の母体となるアスパイア・インテリジェンスを2004年に設立。個人、法人向けに英語でスピーチする技術を指導している。1995年早稲田大学商学部卒。ニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスで経営学修士号(MBA)取得。