NYで万引き防止策
エリック・アダムスNY市長は6日の1010ウィンズのラジオ番組に出演し、店舗オーナーや従業員は盗難防止のために、マスクを着用したままの客の入店を禁じるよう呼び掛けた。新型コロナウイルス感染防止のために、特に屋内での着用が推奨されてきたマスクだが、同市長は、万引き犯や窃盗犯の顔が認証できないと指摘した。同市長は店舗に対し、客の入店時にマスクを外すことを求めるなどの安全対策をとるよう協力を求めた。入店後は、マスクを着用しても問題はない。
NY市警(NYPD)によると万引き被害の通報は、2020年1月1日~9月12日で2万件強だったのが、21年の同時期では26万件、13倍に増加し、1995年以来の数値に達しているという。今月3日夜にはアッパー・イーストサイドのデリで、レジにいた67歳の男性が強盗された後に射殺された。犯人は白い防護服にマスクを着用していたという。事件後、同店舗外で会見を行ったジェフリー・マドリー同警察長は、店の従業員に対する「平穏と安全の印」としてマスクを下げるよう促し、店員に「危険ではない、危害もない、協力的な客である」ことを示してほしいと伝えた。