小説の殿堂が完成

ブルックリンBAMのはす向かい

 小説の殿堂「センター・フォー・フィクション」が2月19日、ブルックリンに開設された。
 ラフィエット通り15番地、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)大ホールのはす向かい、ブルックリンの地下鉄ハブ駅アトランティックアベニュー駅からも近いという好立地で、3階建てのガラス張りのビル。一般公開で誰でも入れる1階には、天井まで14段の棚に本が並ぶ書店と、古い書斎の雰囲気にしつらえた古書棚とソファを置いたカフェがあり、ワインやビールなども提供する。
 140人収容のホール、上階や地下には会員制の資料室や図書室も設置。会費は年間150ドルで、さらに執筆業の人は年間220ドル払うと、閉館後も入室して事務机を使える特典が付くという。
 同館は東47丁目17番地にあったマーカンタイルライブラリーが元になっている。同図書館は1820年に設立されたが2008年の経済不況で事実上閉鎖、数年前から再開の構想が練られていた。同センターのディレクターを務めるノリーン・トマッシさんは、「今はこの周辺に書き物をする人が多く住んでいる。この施設は、マンハッタンでは叶わなかったと思う」と話している。詳細はウェブサイトcenterforfiction.orgを参照。