ハンターカレッジで交流
ニューヨークで日本語を学ぶ高校生348人が12日、ハンター大学で行われた文化祭に参加して、大学生や日本人と交流しながら日本文化を楽しんだ。
(写真上)けん玉を楽しむ参加者
同祭の正式名称は「NECTJ文化祭@ハンター大学」。北東部日本語教師会(NECTJ、津田和男会長)主催「春祭り」の30回目にあたり、今年は初めてハンター大学と共同主催された。会場には13校からの生徒に加え、国際教育フィールド推進(本部・東京都)の公募で選ばれた高校生7人、ニューヨーク市立大学5校から約100人の学生や教員らも参加した。
午前は、各校有志や支援団体・企業による茶道、花笠おどり、けん玉、着物など約40のブースで日本文化を体験した。和食の弁当を楽しんだ後、午後はスピーチコンテストやタレントショーを鑑賞した。
タレントショーでは太鼓演技や空手の演武、ベース演奏やJポップ歌唱など各校の代表が舞台に上がり、会場からは大きな拍手が送られた。表彰式ではブース活動、ポスターやバッチのデザイン、ビデオスキットの優勝者、ラッフルの当選者などが発表され、自分たちの仲間が選ばれると各校からは歓声が上がった。
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スピーチコンテスト決勝大会には7人が参加し、フランシス・ルイス高校12年生のメイユアン・リーさん(17)が優勝した。リーさんは「言葉がくれた世界」と題して、大好きなVチューバーをもっと楽しみたいとの思いで日本語の学習を始めたが、言葉には元々の意味を変えるような力があることなどにも気づけたと話し、言葉を学ぶ醍醐味についてスピーチした。閉会は、多くの参加者が舞台に上がり「はいよろこんで」を楽しく踊って、一日の幕を閉じた。
毎年準備を重ねてきた高校教員は「今年は初めてハンター大学をはじめ市立大学各校の大学の参加を得て、大学生も巻き込んで連携したことは今回の成功に欠かせない要素だった」と話している。
(小味かおる、写真も)